●大子町和牛繁殖活性化クラスター協議会 概要
取り組みの概略・経緯等
- 繁殖雌牛頭数が県全体の3割を同地区で占めているが子牛の出荷頭数は年に50頭ずつ減少している状況
- 繁殖農家戸数は、現在130戸。経営主は20代から80代までと幅広く、最高齢で87歳。70代が多く高齢化が問題
- 繁殖雌牛の飼養頭数は全体で 900頭程度。一戸当たり平均 7 頭程度飼養している状況
- クラスター協議会としては、H29年の放牧地面積が31ヘクタール。放牧に取り組む農家戸数が23戸。放牧頭数が201頭である。
- 肉用牛繁殖農家の所得向上、遊休地の活用・子牛生産の増加・市場出荷増頭などを課題として、大子町和牛繁殖経営活性化協議会が設立
- 平成27年に畜産クラスター事業開始により、名称を新たに「大子町和牛繁殖活性化クラスター協議会」(以下、本クラスター協議会と略す)に改称
取り組みの目的・内容等
- 収益性の向上に質する取り組み内容
- CBS 施設の設置活用、担い手確保、耕畜連携などの環境整備を進めるとともに、放牧を主体とした黒毛和牛の増頭にも取り組む
- CBS(キャトルブリーディン グステーション)【Daigo Ranch】を設立し、大子町の繁殖農家から繁殖牛を預かり、種付けと妊娠鑑定などを行なう
- 親牛を預かる仕組みを構築し、親牛を預かると同時に早期離乳(3日目)を条件としている
- 和子牛の差別化としてバガス(輸入のサトウキビの絞りかす)を発酵させたものを給与
- 稲WCSの給与において、らくらくきゅうじくん(可搬給餌柵)、チェーンブロック三脚、ロールベール活用型ミニサイロなどを導入して省力飼養も進んでいる
- 情報交流と支援
- 畜産クラスター内部の情報交流として、年3回の協議会を開催し生産者間や関係者との情報共有を図る
- 放牧技術に関する講習会を茨城県と連携して行い本畜産クラスターの活性化につなげている
- 畜産クラスター外部との情報交流についても、消費者をはじめ協議会外の関係者へ情報発信などに努めることでクラスターの効果を高めている
- 茨城大学との連携も積極的に行い、同大学の授業の中で当施設の見学も行っている。
- 茨城県と畜産協会、生産者協会で担い手向け入門講座として「新規繁殖和牛経営 入門講座」を実施
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