BSEの発生、その後の子牛価格や牛肉価格が大暴落し経営が危機に陥る中、肉用牛経営の安定と将来性を考え、埼玉県産ブランド牛肉「武州和牛」の歩みが始まる。代表の塚田正行氏が中心となり、強力なリーダーシップと豊かな経験と知識、そして何よりも地域の仲間から絶大な信頼を得て、ブランド化に取り組........
㈲大野農場は、独自ブランド「小江戸黒豚」の生産、加工、販売の3部門からなる。生産部門は当初、仲間とともに肥育用素豚を主に生産していたが、昭和60年に一貫生産に切り替える。現在は黒豚雌豚100頭規模。年間約1,200頭の小江戸黒豚を出荷している。地元特産のさつまいも、食品工場からの余剰パン、牛乳などを........
関口さんの酪農経営は、地域の人々に酪農について知ってもらいたいという思いから、ふれあい体験を考え、牧場スタンプラリー、地域交流牧場全国会議、酪農教育ファーム認証を受けるなどをしてきた。ふれあい体験を続けていくうちに消費者からアイスクリーム販売の要望があがり、新鮮な牛乳を使ったアイスクリーム販売を開始........
平成21年2月、豊橋市内の養鶉農家で鳥インフルエンザの発生の確認がされた。7農場の飼養うずら約160万羽は全て殺処分となり、出荷されていたうずら卵・廃鶉についても、埋却または焼却処分され、物流を含め全ての生産活動が止まり大きな被害を受けた。愛知県の地場産業である養鶉経営体の再開・再生へ向けて、県・市........
㈱西垣養鶏場は、平成16年10月に上陸した台風23号により、鶏舎等が浸水するなど被災した。周辺地域は河川の増水による幹線道路の一部崩壊や家屋の浸水などが広範囲に及び、復興は長期にわたった。同社の農産物直売所「百笑館」は、消費者や被災した地域の農業者から営業再開を求められ、被災3日後には営業を再開。遠........
養豚生産農家4戸、流通・卸業者、飼料製造者と県および兵庫県畜産協会が協力し、兵庫県の新しいブランド豚肉「ひょうご雪姫ポーク」の生産振興を図っている。この豚肉には高デンプン質飼料(小麦由来のエコフィード)の給与によりロース肉中に通常の約3倍の脂肪(サシ)が入るのが大きな特徴。さらに、一般の豚肉に比べ........
和牛のルーツといわれる「千屋牛」は新見市内で一貫生産または県内で生産された子牛を18ヵ月以上肥育することが条件である。㈲哲多和牛牧場は平成13年9月に設立。現在、成雌牛約280頭の和牛一貫経営であるとともに、地域の繁殖農家から子牛を導入し、地域内一貫生産を支える牧場として機能している。新見市で........
全国的に畜産の担い手不足が懸念される現状において、本経営は酪農の自営を目指す非農家出身者を従業員として積極的に雇用し、技術、経営感覚を習得させ、人材育成を行い、本人の夢の実現に向けて支援を行っている。過去において従業員2名が実際に新規就農。就農した2名のうち1名は福島県で経営を開始したが、東日本大........
㈲レークヒル牧場は、昭和44年に現経営者の義父(3代目)が札幌市近郊現在の洞爺湖町に移転した。昭和51年に法人化し、平成11年からは放牧の取り組みを開始。自給粗飼料および放牧草の高品質生産とともに、放牧適性のある牛群の造成により、これまでの放牧酪農ではみられない高泌乳を達成しつつ(経産牛1頭当たり年間........
㈱山形県畜産公社は、県内4処理場を統合し昭和54年2月に設立され、山形県総合食肉流通センターを昭和57年4月から運営している。地震による直接被害は停電による全ラインの停止があったが、翌日には復旧できている。平成23年度の部分肉加工処理は、山形県内で汚染稲ワラ給与牛が確認されたことによる風評被害の影響で........
㈲降矢農園は「耕作放棄地の解消」「農場残さの循環」「農業の6次産業化」を目指して、肉豚の放牧に取り組んでいる。同農園は阿武隈山地の一角、福島県郡山市の山間地で約30年にわたりカイワレ大根、トウミョウなどの水耕栽培を行ってきた。平成21年10月、地域耕作放棄地の解消と耕種部門から発生........
㈱会津地鶏ネットは、会津養鶏協会を母体として、17名の養鶏生産者を中心に平成19年に設立された。県の養鶏試験場から地鶏ネットに種鶏が供給され、会津地鶏ネットから各農家へ素ビナを供給する。また、加工品の販売も行っている。設立時より年間1万羽ずつ売り上げを伸ばし5万羽に到達した時に東日本大震災で........
NPO法人福島農業復興ネットワーク(通称:FAR-Net)は、被災地福島県の酪農の復興と循環型農業の発展を目的として平成24年1月に設立された。ミネロファームは「災害による酪農者救援・支援事業」の「ミネロ・パイロット・ファーム プロジェクト」の1つとして開設された、FAR-Netが運営する牧場........
木村ミルクプラント㈱は、福島県いわき市で宅配事業を中心に営業を展開してきた生乳処理・販売事業者である。顧客が浜通り中心であったことから、原発避難等で顧客を喪失。工場自体も被災後3月末までは水道が停止したほか、生乳受入酪農家の避難、生乳出荷停止と難題が相次いだ。当社では復興に向け、旧顧客1件1件へ電話をかけ........
新潟県山古志村(現:長岡市山古志地区)は、平成16年10月の新潟県中越地震で全村避難を強いられた。山古志アルパカ村は、域内の2つの集落に「ふれあい牧場」を設置し、その運営を集落内の任意組織の「アルパカ組合」に委託している。ふれあい牧場は、来場者から入場料を一切徴収せず、募金箱を設けて来訪者から一定........
大吉商店㈱は現社長(永谷武久さん)の曽祖父・大吉氏が牛馬の家畜商として明治29年に創業した老舗で、現社長は4代目。創業以来、時代の情勢に応じて生産農場、小売店、すき焼き店などを営むが、一貫しているのが「近江牛一筋」。武久社長は、近江牛の販路を首都圏の百貨店などに拡大するとともに、途切れていた生産部........
オクノは飼料の国産化を目指し、平成21年には飼料用米生産組合を設立し、自らが会長に就任して飼料用米の耕畜連携を進めている。さらに、平成23年から北海道の畑作農家と連携し、北海道産子実獲り栽培(飼料用とうもろこし)によるコーンを原料とした国産飼料原料による飼料給与を実現させている。23、24年産........
経営主の広野氏は地元JAに就職したのち、経産牛20頭で新規参入を果たした。直後に生乳の生産調整が始まり、経営状態は厳しくなるが、労働収益性の追求を第一に考え、効果的な投資とアウトソーシング化を図りながら徐々に規模拡大し、現在は経産牛260頭で、高い経営成績を収めている。育成牛は外部からの導入、飼料........
㈲大山牧場は、昭和63年にジャージー牛28頭を導入。大阪の乳業会社に出荷していたが、平成7年1月の阪神・淡路大震災を契機に生乳処理の多くを県外に依存することの危うさを感じ宅配を始めた。宅配部門での売上高は1,000万円を超えたが、その後、本業の酪農部門が手薄になり、経営全体の純利........
母豚300頭の一貫経営で、イギリス原産のサドルバック種という日本の他の養豚経営では飼養されない豚も飼養(母豚30頭)。地域で生産される甘藷(コガネセンガン)を自ら釜で炊いて飼料利用することにより、地域産物の有効利用と豚肉の高品質化を図っている。ドイツで7年間の修行を経てマイスター資格を取得した次........
「有数の養豚生産地である愛知県東部の三河地区で生産された、安全でおいしい豚肉を食べてもらいたい」という思いの養豚生産者と関連事業者らが結集し、積極的な情報交換による経営力の向上と消費拡大にむけた活動を展開しているのが「三河トコ豚極め隊」である。平成22年4月に結成し、(1)消費者第一の肉づくりをトコトン........