養豚生産農家4戸、流通・卸業者、飼料製造者と県および兵庫県畜産協会が協力し、兵庫県の新しいブランド豚肉「ひょうご雪姫ポーク」の生産振興を図っている。この豚肉には高デンプン質飼料(小麦由来のエコフィード)の給与によりロース肉中に通常の約3倍の脂肪(サシ)が入るのが大きな特徴。さらに、一般の豚肉に比べて脂肪の融点が約3℃低く、オレイン酸が多く含まれるなど、食味に優れた、おいしい豚肉である。関西では牛肉が食文化の主流にあり豚肉の消費拡大は容易ではないが、市場に新たなニーズを創出し、神戸ビーフのような強いブランド力を目指している。ブランド化にあたり、①消費者へのPR活動、②流通業者、飲食店等への販路拡大活動、③一般公募による名称募集、商標登録などの活動、④協議会設立による協力体制の構築などを実施。生産者と関係者が一体となって、地道な地域ブランドの創出により畜産物の生産振興を実施している。