母豚300頭の一貫経営で、イギリス原産のサドルバック種という日本の他の養豚経営では飼養されていない豚も飼養(母豚30頭)。地域で生産される甘藷(コガネセンガン)を自ら釜で炊いて飼料利用することにより、地域産物の有効利用と豚肉の高品質化を図っている。ドイツで7年間の修行を経てマイスター資格を取得した次男が、平成23年に加工・販売を開始。飼養部門には経営主と長男、加工・販売部門は次男、妻、長男の嫁を配置し、家族を中心とした6次産業化を実践している。自社で加工・販売する分は、「サドルバック」100%ものと50%の交雑を「幸福豚」。農場、加工場から2kmの地点に開設した小売部門ではドイツ製法のハム・ソーセージのほか、精肉、半調理品、輸入チーズも品ぞろえする。東京や九州の展示商談会に出展し販促活動を行い、東京、大阪のレストランにも販路を拓いた。将来的には大都市に小売店を開設したいという希望を持っている。