新潟県山古志村(現:長岡市山古志地区)は、平成16年10月の新潟県中越地震で全村避難を強いられた。山古志アルパカ村は、域内の2つの集落に「ふれあい牧場」を設置し、その運営を集落内の任意組織の「アルパカ組合」に委託している。ふれあい牧場は、来場者から入場料を一切徴収せず、募金箱を設けて来訪者から一定の収入を得ており、これが出役者の手間代となる。週末には1日当たり約2,000人が当地を訪れ、牧場には住民が育てた野菜を即売する青空市場、昼食を提供するそば屋や土産店が設けられ、地域活性化に貢献している。収入源は、アルパカ生体のリース、イベントの際のレンタル、子畜販売等が柱。愛らしいふれあい動物「アルパカ」が有する「集客力」を存分に活かすことにより集落の活性化を図るとともに、集落住民にもアルパカの世話を通して、一定の収入とやりがいを確保するという、事業展開がなされている。