BSEの発生、その後の子牛価格や牛肉価格が大暴落し経営が危機に陥る中、肉用牛経営の安定と将来性を考え、埼玉県産ブランド牛肉「武州和牛」の歩みが始まる。代表の塚田正行氏が中心となり、強力なリーダーシップと豊かな経験と知識、そして何よりも地域の仲間から絶大な信頼を得て、ブランド化に取り組........
サラリーマン家庭で育った飼原氏は、農業大学校の卒業と同時に、土地なし、畜舎なし、資金なしであったが、熊野牛ブランド化推進協議会の会長に出会い、肉用牛繁殖経営に新規参入し経営基盤を築くに至った。現在は繁殖雌牛10頭を飼養し、和歌山県の肉用牛農家の一員となっている。........
和牛のルーツといわれる「千屋牛」は新見市内で一貫生産または県内で生産された子牛を18ヵ月以上肥育することが条件である。㈲哲多和牛牧場は平成13年9月に設立。現在、成雌牛約280頭の和牛一貫経営であるとともに、地域の繁殖農家から子牛を導入し、地域内一貫生産を支える牧場として機能している。新見市で........
岡山県津山市宮部上地区は、貴重な環境を残す一方、耕作放棄地・限界集落(県では、小規模高齢化集落)といった言葉が背中合わせに存在する。多くの中山間地域が、高齢化や農家の担い手不足などにより同様な問題を抱えている。そんな中、地域外で農業以外の分野で活躍していた夫婦が、県が実施している肉用牛入門講座........
非農家出身の福元さんは大学在学中に畜産に興味を持つ。卒業後、広島県の牧場に就職し飼養管理技術と経営感覚を習得した後、福島県いわき市でジャージー牛の牧場を開く。夢であったジャージーの放牧酪農によるナチュラルチーズの生産に取り組み、ようやく販売を始めて半年経った平成23........
久井高原牧場の新舎氏は、廃業寸前の経産牛60頭規模の酪農経営を第三者継承した。経営を移譲する者と譲り受ける者のマッチングや継承する資産の特定など、関係者による支援を受け課題をクリアーし、合同会社を短期間で設立し継承した。経営譲渡にあたり、市や県、畜産協会に対して支援を........
全国的に畜産の担い手不足が懸念される現状において、本経営は酪農の自営を目指す非農家出身者を従業員として積極的に雇用し、技術、経営感覚を習得させ、人材育成を行い、本人の夢の実現に向けて支援を行っている。過去において従業員2名が実際に新規就農。就農した2名のうち1名は福島県で経営を開始したが、東日本大........
浜中町の酪農家戸数は、平成20年時点で196戸に減少し、25年は185戸にまで減少すると予測される。新規参入等による経営継承を行い担い手への農地集積が進まないと余剰牧草が発生するなど、管内の酪農基盤の維持ができない事態に至っていた。乳牛の基盤も平成5年の2万3,000頭をピークに、20年は2万1,600........
浜中町農協は、正組合員227戸の酪農地帯で酪農基盤を維持・拡大するための営農支援、人作り、組織作りなどをトータルに行っている。昭和56年に酪農技術センターを設立し、土壌・粗飼料分析、乳質検査ができる設備と体制を構築。科学的分析をもとに、個別農家ごとの濃密な指導支援体制がとられている。また、分析数値........
全道でも有数の黒毛和種の素牛生産地の白老町で地域の繁殖雌牛の“飼い直し(再肥育)”を行って牛肉としての価値を向上させる実験に取り組んでいるのが阿部牛肉加工㈱である。直営牧場で北海道大学との共同研究により牛肉の成分分析を行いながら、経産牛の飼い直しの飼養管理技術を確立するとともに、これを地域の繁殖経........
NPO法人福島農業復興ネットワーク(通称:FAR-Net)は、被災地福島県の酪農の復興と循環型農業の発展を目的として平成24年1月に設立された。ミネロファームは「災害による酪農者救援・支援事業」の「ミネロ・パイロット・ファーム プロジェクト」の1つとして開設された、FAR-Netが運営する牧場........
経営主の広野氏は地元JAに就職したのち、経産牛20頭で新規参入を果たした。直後に生乳の生産調整が始まり、経営状態は厳しくなるが、労働収益性の追求を第一に考え、効果的な投資とアウトソーシング化を図りながら徐々に規模拡大し、現在は経産牛260頭で、高い経営成績を収めている。育成牛は外部からの導入、飼料........
東京で土木設計の仕事に従事していた秦さんは、夫人の実家に戻り、肉用牛肥育経営を手伝う中で肉用牛の肥育技術と肥育素牛導入のポイントを体得する。その後、平成14年に農業開発公社からのリース事業で農地を取得し独立した。独立当初は乳雄肥育が主体で、回転が速く、販売差益も有利な状況が続き、所得の確保、順調な........
藤岡数雄、美江子夫妻は和牛の子牛生産を行ってきたが、家族内協業という新しい形態で息子3人を後継者として育成し、経営継承を円滑に進めつつある。現在の経営規模は、成雌牛約220頭。数雄さんと長男真澄さんで100頭、次男悦郎さんが70頭、三男勇作さんが50頭と分離して責任を負わせている。家族内協業経営........
繁殖雌牛15頭、肥育牛35頭、子牛10頭を飼養している尾谷重光さんは、後継者がなく、一昨年に体調を崩したこともあって経営を親族以外の者に譲っても良いと考えた。近隣の牧場に勤務していた田中克寛さんを念頭に県姶良・伊佐地域振興局に相談した。振興局では両氏に「農業経営継承事業」を紹介するとともに両者の意思を確認して........
母豚300頭の一貫経営で、イギリス原産のサドルバック種という日本の他の養豚経営では飼養されない豚も飼養(母豚30頭)。地域で生産される甘藷(コガネセンガン)を自ら釜で炊いて飼料利用することにより、地域産物の有効利用と豚肉の高品質化を図っている。ドイツで7年間の修行を経てマイスター資格を取得した次........
「有数の養豚生産地である愛知県東部の三河地区で生産された、安全でおいしい豚肉を食べてもらいたい」という思いの養豚生産者と関連事業者らが結集し、積極的な情報交換による経営力の向上と消費拡大にむけた活動を展開しているのが「三河トコ豚極め隊」である。平成22年4月に結成し、(1)消費者第一の肉づくりをトコトン........