東日本大震災による津波被害で農場が全壊し、豚も溺死等で多くがへい死。残っていた200頭も飼料や水が確保できず、譲渡や早期出荷で全頭を失った。このため経営主は一度は廃業を考えたが、被災直後から地域の人々による献身的な支援があり、後継者の将来を見据えた十分な協議、話し合いにより、経営を再建することを決心........
㈲大野農場は、独自ブランド「小江戸黒豚」の生産、加工、販売の3部門からなる。生産部門は当初、仲間とともに肥育用素豚を主に生産していたが、昭和60年に一貫生産に切り替える。現在は黒豚雌豚100頭規模。年間約1,200頭の小江戸黒豚を出荷している。地元特産のさつまいも、食品工場からの余剰パン、牛乳などを........
T牧場は福島県伊達郡川俣町にて養豚繁殖経営(母豚180頭)を行なっていたが、平成23年3月11日に起きた東日本大震災により、震度6弱の激震が襲い、豚舎1棟が被害を被った。また、4月には福島第一原子力発電所の事故に伴い、原子力災害対策特別措置法に基づき、農場2ヵ所が計画的避難区域に指定された。通........
養豚生産農家4戸、流通・卸業者、飼料製造者と県および兵庫県畜産協会が協力し、兵庫県の新しいブランド豚肉「ひょうご雪姫ポーク」の生産振興を図っている。この豚肉には高デンプン質飼料(小麦由来のエコフィード)の給与によりロース肉中に通常の約3倍の脂肪(サシ)が入るのが大きな特徴。さらに、一般の豚肉に比べ........
口蹄疫による未曾有の被害を受けた西都・児湯地域では、大部分の豚(22万4,764頭)が殺処分され、無家畜の状態となり、オーエスキ病(AD)や豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)のない清浄な地域となった。そこで今回の口蹄疫発生を教訓として、西都 ・児湯地域を1つの農場と考え「特定疾病フリー」の新しい養豚産........
㈲降矢農園は「耕作放棄地の解消」「農場残さの循環」「農業の6次産業化」を目指して、肉豚の放牧に取り組んでいる。同農園は阿武隈山地の一角、福島県郡山市の山間地で約30年にわたりカイワレ大根、トウミョウなどの水耕栽培を行ってきた。平成21年10月、地域耕作放棄地の解消と耕種部門から発生........
妻有畜産グループは新潟県十日町市と津南町の10戸の養豚農家で組織しており、導入豚の隔離豚舎での検査体制を中心とした地域一体型の防疫体制システムを全国でいち早く構築し、運営してきた。そのため、全国の養豚経営者を悩ませているAD、PRRSはこれまで一度も感染がなく、清浄地域として維持されている。........
㈱フリーデンは3ヵ所の原種農場、7ヵ所の肥育農場で年間27万頭の肉豚を出荷する大規模養豚経営である。東日本大震災では、一関種豚センター(岩手県)第2農場8棟のうち5棟が使用不可能の状態となり、液状化も起こり、5,000頭の種豚が飼えない状態になった。そのため5月には群馬の大平牧場と岩手の大東農場に子........
㈱フリーデン大東農場は岩手県一関市にあり、105haの広大な土地で2万3,000頭の豚を飼養する。月間の出荷頭数は3,700頭で当社の7ヵ所ある肥育農場の中でも主力農場である。平成16年から、一関市大東町、(独)農研機構・畜産草地研究所、東京農業大学、全農グループと連携して「飼料米を活用した豚肉の生産........
当該経営は、生産部門の㈲宮崎第一ファームが銘柄豚「あじ豚」の生産、加工・販売・直営部門の㈱フレッシュワンが直売所「ゲシュマック」を立ち上げ順調に経営拡大を続けてきた。その成果が認められ、平成21年度農林水産祭で天皇杯を受賞した。ところが平成22年5月に口蹄疫が発生し、全家畜を殺処分することになる。........
母豚300頭の一貫経営で、イギリス原産のサドルバック種という日本の他の養豚経営では飼養されない豚も飼養(母豚30頭)。地域で生産される甘藷(コガネセンガン)を自ら釜で炊いて飼料利用することにより、地域産物の有効利用と豚肉の高品質化を図っている。ドイツで7年間の修行を経てマイスター資格を取得した次........
福島県泉崎村で母豚300頭規模の一貫経営を行い、自ら生産した豚肉を加工して直売所「ノーベル」で販売している。震災で分娩舎や繁殖豚舎など5棟が全壊。母豚も100頭ほど淘汰した。約1億円を投資し、これを機に老朽化した豚舎を増改築して、現在は震災前よりも母豚を増やし、スリーセブン方式(繁殖豚をグルー........
「有数の養豚生産地である愛知県東部の三河地区で生産された、安全でおいしい豚肉を食べてもらいたい」という思いの養豚生産者と関連事業者らが結集し、積極的な情報交換による経営力の向上と消費拡大にむけた活動を展開しているのが「三河トコ豚極め隊」である。平成22年4月に結成し、(1)消費者第一の肉づくりをトコトン........