T牧場は福島県伊達郡川俣町にて養豚繁殖経営(母豚180頭)を行なっていたが、平成23年3月11日に起きた東日本大震災により、震度6弱の激震が襲い、豚舎1棟が被害を被った。また、4月には福島第一原子力発電所の事故に伴い、原子力災害対策特別措置法に基づき、農場2ヵ所が計画的避難区域に指定された。通常の工場のように、貸し倉庫に機材を動かすというような事情と異なり、豚(動物等)の移動・避難となると防疫面の問題もあり、簡単には出来ないのが現状である。そんなとき運良く、県外で廃業により空いている豚舎があるとの情報が入り、従業員を解雇することなく豚とともに移転して経営を継続することが出来た。現在母豚140頭規模。福島県の避難地域解除や風評の終息による福島県での事業再開を夢見て新天地で頑張っている。