審 査 講 評

審査を振り返って
審査委員長 堀尾房造
(九州共立大学・副学長)

 今年の発表会への各都道府県畜産会からの推薦事例は、例年よりもやや少なかった。それでも大家畜部門では、酪農13事例、肉用牛3事例の16事例、中小家畜部門は、養豚5事例、養鶏4事例の9事例、合わせて25事例の推薦があった。
 この25事例について、まず第1回の審査委員会を8月10日に開き、審査委員7名により各県畜産会から提出された審査調書を慎重に検討して、最終的には投票によって上位8事例の候補を選んだ。
 そのうち5事例については、現地で確認調査を行い、この確認調査の結果を持ち寄り10月1日、第2回審査委員会を開き再度検討を行った。そして本日、発表会が終わって、先ほど別室で最終の審査委員会を開き、両部門の最優秀賞1事例を決定した。
 なお、最優秀賞は農林水産大臣賞、その他の方については農林水産省生産局長賞、また各受賞者の方々には中央畜産会会長賞が授与される。
 はじめに、大家畜部門の最優秀賞は、「三代続く本物の酪農経営」というテーマで発表した、大分県山香町の小原春美さんに決定した。
 次に、中小家畜部門の最優秀賞は、「経営を育雛から採卵・直売を多角化し、高付加価値化商品の開発とインターネットなどを活用した販売の取組み」というテーマで発表した、福岡県頴田町の有限会社畠中育雛場の畠中兼雄さんに授与することを決定した。
 審査の基準は、資料にもあるように経営の収益性、安定性、持続性、発展性、技術の創意工夫、特色のある経営管理、更には今日、非常に環境問題が重視されていることから、ふん尿処理が確実になされているかも審査の大きなポイントに置いた。
 以下、それぞれ発表した8人についての審査講評を申し上げたい。

○受賞者名をクリックすると、それぞれの事例がご覧いただけます。

  

大家畜部門
中小家畜部門
農林水産大臣賞
(中央畜産会長賞・最優秀賞)

大分県 小原春美

福岡県 (有)畠中育雛場

生産局長賞
(中央畜産会長賞・優秀賞)

埼玉県 青木雄治
鳥取県  山下芳明
岡山県 池田 寛

青森県 (農)三沢農場
静岡県 (有)杉山養鶏場
宮崎県 黒木章夫

(*本審査講評は、発表会の審査講評の要旨を畜産コンサルタント誌編集部がまとめたものです)