中小家畜部門 優秀賞・生産局長賞


後継者の道洋さんが発表

親しまれて、こだわりの
“小さなタマゴやさん”
―安全・安心・愛情一杯・もう一度行きたい店を目指した23年の軌跡―

静岡県御殿場市 (有)杉山養鶏場
杉山哲朗さん(養鶏経営)

 杉山さんの経営は、高速道路のインターチェンジの近くであるという立地条件を生かし、家族と少ないパートさんの労力に見合った規模に羽数を設定し、今日も皆さんの関心を引いたと思うが、ユニークな品ぞろえとネーミングで、全量直販をするという経営である。

 卵加工によって付加価値を付ける、あるいはインターネットを通して販売する。更には、地域のお年寄りに働きかけ“みどり会”を結成し、そこの産物を自分の直売場で売るという地域との連携も図っている。

 鶏種はすべてゴトウ鶏だが、ピンク卵と赤卵、しかも大きさによって三分咲き、五分咲きなど消費者の購買意欲をくすぐるような名前をつけて売っている。

 杉山さんは、鶏ふん処理についてもたい肥生産組合をつくり、縦型のコンポストで処理をしている。

 羽数的には、畠中さんに比べるとはるかに小さい1万2700羽だが、卵価が1kg当たり平均380円で市価の2倍以上の高価格で販売している。そのため経営の収益性は非常に高く、年間所得3274万円、成鶏100羽当たり25万7000円、所得率20.0%というすばらしい成績を残している。

 問題点としては飼料要求率、 100羽当たりの産卵量等に若干改善の余地があるようだ。結果として販売額が高い反面、生産コストも1s当たり300円と、畠中さんに比べると倍近い生産コストであることも念頭に置いてもらいたい。