中央畜産会

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1996年10月号

表紙

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表紙
竹細工の牛(静岡県)
《特集》法人畜産経営の現状と課題
 畜産経営の大規模化、経営の継承問題、雇用の近代化など、法人化の利点は多くある。しかしその反面、掛け声だおれで、 そのメリットを生かすことができず、相変わらずの中身・形態を続けていることもまま耳にする。その効果をじゅうぶんに発 揮するためにも、今月は、先に本会が刊行した「法人畜産経営育成支援マニュアル」を踏まえて、法人化の現状と課題につい て検討委員をお願いした先生方に、基礎的事項について触れていただいた。
  • ◇変動期を迎えた法人畜産経営の現状と課題 斎藤  潔
  • ◇就労と畜産経営-就労形態別の労務管理- 布施 晴造
  • ◇畜産経営法人化への手続きと留意点 志渡 和男
  • ◇農業での経営形態と企業経営の性格 酒井 富夫
畜産の経営と技術
-酪農-
◆これからの酪農と産乳対策 大成 清
 円安・購入飼料高、先行き乳価安といった状況のもと、今後の酪農を考えてみると、現状のままでよいのかと不安を感じ、 加工・直販や乳肉複合など他部門の導入を検討する組と、現状を守り、生産性を高めるためには繁殖障害の克服や低体細乳が 必須とする組という二つの意見がでてきている。本稿はこれらを踏まえ、産乳量の向上に重点をおいてまとめている。
-肉用牛-
◆肉用牛の多頭繁殖経営における年一産技術 高橋 政義
 最近行われた肉牛繁殖農家のアンケートによると、規模拡大指向が強く、拡大を指向する農家の4分の1は、50頭以上の 多頭飼育を想定している。このため、生産技術体系の確立と技術の平準化、マニュアル化が求められている。
 そこで、これまでの基礎技術をベースに、飼育規模の多頭化に必要な技術的対応について、飼養管理の省力化と技術の効率 化を念頭に置きながら、多頭飼養下における年一産の技術目標達成のための技術構築について触れている。
その他の記事
組換え体利用飼料の安全性評価について 中村 行伸
アメリカ・ケンタッキー州の軽種馬生産(5) 佐瀬 三雄
産業としてのダチョウ飼育 唐澤 豊
税務相談Q&A⑧ 源田 佳史
【海外文献】
カナダにおける豚の推定育種価に関する一問一答集(2) 八木満寿雄、古川力
私とインターネット-ホームページ開設のすすめ 砺波 謙吏 
カウボーイ志願のアグリエッセイ -世界の畜産みてある記-最終回
-家畜は人類のパートナー、畜産あっての国際社会- 増井 和夫
《畜産技術経営講座》
○家畜の行動習性と合理的草地管理 山田 明央
○小型ロールベールサイレージ調製法 宮崎 昌宏
畜産物の市況展望
食肉□牛肉は好調持続、豚は値幅拡大か
農・乳業□脱粉に高値気配
鶏卵□前月より一段高、220円前後か
口絵
自然を味方に、「みるく村」を開村
-大分県湯布院町・竹内牧場-