主な仕事内容

 畜産飼料とは、家畜などの飼育動物に与えられる餌のことで、トウモロコシや大豆油かすなどさまざまな原材料を配合・加工してつくられます。畜産飼料の製造工場の生産管理は、畜産に欠かせない配合飼料をより良い品質で安定的に供給するため、生産計画を立てて、スケジュール管理や品質管理を行い、工場全体を動かす重要なポジションです。受注から生産、出荷に至るまで、関連する各部署とやりとりをしながら進める仕事なので、現場や周囲の状況を見渡す幅広い視野と調整能力が求められます。設備の不具合や故障により生産ラインが止まってしまったり、不良品が発生してしまったりするなど予期せぬトラブルも起こり得るので、原因を究明し、素早く的確に対処することも重要な業務です。

関連資格など

特に無し

仕事のフェーズ

1日の流れ(例)

この仕事の魅力

 畜産物の源となる良質な配合飼料を農家に届けるため、製造工程を予定通りに管理できた時や、トラブル発生時に適切な対処ができた時は、責任を果たせた充実感を得ることができます。また、安全で高品質な畜産飼料の提供を通して肉や卵などの畜産物を供給し、人々の健康的で豊かな食生活を支えていることが、やりがいにつながります。さらに、飼料原料の一部は食品を製造する際に発生する副産物なので、食品リサイクルにも役立っています。食品ロス削減はSDGs達成のひとつであり、こうした社会的に意義のある取り組みを率先して行ってきた業界で働くことは、大きな誇りになります。

どうすればなれる?

 実務経験を重ねながらスキルを身につけていく仕事なので、やる気があって熱心に取り組めるなら、資格や技能は特に必要ありません。文系理系問わず、さまざまな適性を持った人が活躍しています。

従事者のコメント

 食べることは、命をつなぐ上で必要不可欠なことです。しかし、昨今の世界情勢の影響で畜産物の値段は高騰し、我々の業界も主原料のトウモロコシを中心に海外から調達するものが多いため、さまざまな対策に迫られています。若い世代の方には、こうした課題に関心を持っていただき、食べ物を安定的に供給することに意義ややりがいを見出してほしいと思います。

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