主な仕事内容

 より品質の良い乳牛・肉牛を生産するには、優れた遺伝子を持った雄牛との交配が不可欠です。そのため、家畜の改良・増殖に関わる精液や受精卵などの生産および供給をはじめ、それに関連する様々な製品と技術、情報などを提供し、畜産農家の経営を支えるのが家畜人工授精所の仕事です。酪農・畜産農家や農協などを定期的に巡回して営業や提案を行う一方、提供した製品の成果や現場の声をフィードバックすることも大事な仕事です。家畜改良を通して、日本の畜産の発展に貢献しています。

関連資格など

普通自動車免許家畜人工授精師

※家畜人工授精師は採用後に取得可

仕事のフェーズ

1日の流れ(例)

この仕事の魅力

 畜産分野の仕事といっても、人とのやり取りが基本です。畜産農家へ出向いて営業することが多いため、信頼関係を築くことがとても大事です。定期的に訪問するだけでなく、それぞれの生産農家に合った情報提供や交配相談を行うなど、トータルで取り組むことがこの仕事の魅力です。提供した製品によって良い牛が生まれ、経営が向上するなど、生産農家に喜ばれる結果を出すことが大きなやりがいです。

どうすればなれる?

 畜産系の学部などで専門知識を学び、家畜人工授精師の免許を取得する必要があります。

従事者のコメント

 「専門知識を備えた営業職」といったほうが理解しやすいかもしれません。長野県と山梨県を担当し、一軒一軒、畜産農家を訪問するため大変ですが、私のように女性も多く、男女関係なく活躍できる職場です。全国に拠点があるので、いろいろな場所で仕事ができるのも楽しみの一つ。家畜改良という日本の酪農・畜産をリードしていく仕事です。牛が好きな人にはぜひ来てほしいですね。

関連動画

牛の改良に貢献する!家畜改良事業団

 牛の改良に大きな実績を残してきた家畜改良事業団。最近は遺伝子レベルの研究を応用して、雌牛のゲノミック評価を行い、農家が求める牛づくりに貢献しています。また、性選別精液の生産・供給によって、効率的な子牛生産を可能にしています。動画ではそのシステムを紹介します。

※動画は「畜産映像情報 がんばる!畜産!」にて公開されている動画です。その他動画はコチラからご覧ください。

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