海外畜産事情研修
2025/10/29
令和7年10月27日から海外畜産事情研修会が始まりました。
出発前日の26日に成田市内で海外畜産事情研修第3回事前研修会を行い、調査先の最終確認や行程・役割分担の確認を行いました。
研修生7名とアドバイザー1名の8名でドイツ、フランス、スペインの3か国を2週間をかけてまわり、ヨーロッパの最新の畜産事情や支援組織の支援内容等について学びます。
成田空港から出発
フランクフルト空港到着
事業名 :畜産経営技術指導事業
所管部署:管理部(企画調整)
活動日 :令和7年10月27日
海外研修2日目はドイツのエメンディンゲンで、酪農、採卵鶏、ガチョウ生産に取り組む複合経営を訪問しました。
同経営は、持続可能な農業生産に取り組むことを証明する認証制度の中でも特に厳しい基準を設けている「デメター認証」を取得しており、豊かな自然の中に家畜を放牧することによって、家畜がのびのびと生育できる環境を提供していました。
ドイツでは家畜の飼育環境・過程に関心の高い消費者が多い中、同経営のようなデメター認証取得農場が生産する畜産物に対する評価は高く、少し高い販売価格を設定しても買い手がつくそうです。
牛舎を見ながら説明を聞く研修生
経営主を囲んだ集合写真
事業名 :畜産経営技術指導事業
所管部署:管理部(企画調整)
活動日 :令和7年10月28日
研修3日目は午前中にドイツのフライブルク市にあるバーデン農業連合を訪問し、第3者継承の取組みについて学びました。
同連合では、就農希望者と農家をマッチングさせるための取組みを3年前から開始し、取組みを軌道に乗せ、サポートの内容を充実させていくための準備を着々と進めていました。
第3者継承にはそれ相応の時間がかかることを年頭に置き、農家は複数年計画で継承に向けた準備を進めることがポイントとなるようです。
午後は、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州にある肉用牛経営を訪問しました。
同経営は、電力事業にも取り組む多角化経営であり、地元のレフィンゲン地域に供給される電力全体のうち15%相当は同農場が供給しています。バイオガス発電には、農場で飼養している肉用牛の排せつ等を利用しており、発電時に生成される消化液は圃場に還元されます。
1つ1つの取組みが経営の中で上手く循環するように計算されており、効率的で持続可能性の高い経営を実践されていました。
バーデン農業連合にて
バーデン=ヴュルテンベルク州の肉用牛経営
事業名 :畜産経営技術指導事業
所管部署:管理部(企画調整)
活動日 :令和7年10月29日


