㈲大野農場は、独自ブランド「小江戸黒豚」の生産、加工、販売の3部門からなる。生産部門は当初、仲間とともに肥育用素豚を主に生産していたが、昭和60年に一貫生産に切り替える。現在は黒豚雌豚100頭規模。年間約1,200頭の小江戸黒豚を出荷している。地元特産のさつまいも、食品工場からの余剰パン、牛乳などを........
関口さんの酪農経営は、地域の人々に酪農について知ってもらいたいという思いから、ふれあい体験を考え、牧場スタンプラリー、地域交流牧場全国会議、酪農教育ファーム認証を受けるなどをしてきた。ふれあい体験を続けていくうちに消費者からアイスクリーム販売の要望があがり、新鮮な牛乳を使ったアイスクリーム販売を開始........
㈱西垣養鶏場は、平成16年10月に上陸した台風23号により、鶏舎等が浸水するなど被災した。周辺地域は河川の増水による幹線道路の一部崩壊や家屋の浸水などが広範囲に及び、復興は長期にわたった。同社の農産物直売所「百笑館」は、消費者や被災した地域の農業者から営業再開を求められ、被災3日後には営業を再開。遠........
浜中町の酪農家戸数は、平成20年時点で196戸に減少し、25年は185戸にまで減少すると予測される。新規参入等による経営継承を行い担い手への農地集積が進まないと余剰牧草が発生するなど、管内の酪農基盤の維持ができない事態に至っていた。乳牛の基盤も平成5年の2万3,000頭をピークに、20年は2万1,600........
全道でも有数の黒毛和種の素牛生産地の白老町で地域の繁殖雌牛の“飼い直し(再肥育)”を行って牛肉としての価値を向上させる実験に取り組んでいるのが阿部牛肉加工㈱である。直営牧場で北海道大学との共同研究により牛肉の成分分析を行いながら、経産牛の飼い直しの飼養管理技術を確立するとともに、これを地域の繁殖経........
㈲レークヒル牧場は、昭和44年に現経営者の義父(3代目)が札幌市近郊現在の洞爺湖町に移転した。昭和51年に法人化し、平成11年からは放牧の取り組みを開始。自給粗飼料および放牧草の高品質生産とともに、放牧適性のある牛群の造成により、これまでの放牧酪農ではみられない高泌乳を達成しつつ(経産牛1頭当たり年間........
㈲降矢農園は「耕作放棄地の解消」「農場残さの循環」「農業の6次産業化」を目指して、肉豚の放牧に取り組んでいる。同農園は阿武隈山地の一角、福島県郡山市の山間地で約30年にわたりカイワレ大根、トウミョウなどの水耕栽培を行ってきた。平成21年10月、地域耕作放棄地の解消と耕種部門から発生........
㈱会津地鶏ネットは、会津養鶏協会を母体として、17名の養鶏生産者を中心に平成19年に設立された。県の養鶏試験場から地鶏ネットに種鶏が供給され、会津地鶏ネットから各農家へ素ビナを供給する。また、加工品の販売も行っている。設立時より年間1万羽ずつ売り上げを伸ばし5万羽に到達した時に東日本大震災で........
木村ミルクプラント㈱は、福島県いわき市で宅配事業を中心に営業を展開してきた生乳処理・販売事業者である。顧客が浜通り中心であったことから、原発避難等で顧客を喪失。工場自体も被災後3月末までは水道が停止したほか、生乳受入酪農家の避難、生乳出荷停止と難題が相次いだ。当社では復興に向け、旧顧客1件1件へ電話をかけ........
㈱フリーデン大東農場は岩手県一関市にあり、105haの広大な土地で2万3,000頭の豚を飼養する。月間の出荷頭数は3,700頭で当社の7ヵ所ある肥育農場の中でも主力農場である。平成16年から、一関市大東町、(独)農研機構・畜産草地研究所、東京農業大学、全農グループと連携して「飼料米を活用した豚肉の生産........
大吉商店㈱は現社長(永谷武久さん)の曽祖父・大吉氏が牛馬の家畜商として明治29年に創業した老舗で、現社長は4代目。創業以来、時代の情勢に応じて生産農場、小売店、すき焼き店などを営むが、一貫しているのが「近江牛一筋」。武久社長は、近江牛の販路を首都圏の百貨店などに拡大するとともに、途切れていた生産部........
オクノは飼料の国産化を目指し、平成21年には飼料用米生産組合を設立し、自らが会長に就任して飼料用米の耕畜連携を進めている。さらに、平成23年から北海道の畑作農家と連携し、北海道産子実獲り栽培(飼料用とうもろこし)によるコーンを原料とした国産飼料原料による飼料給与を実現させている。23、24年産........
経営主の広野氏は地元JAに就職したのち、経産牛20頭で新規参入を果たした。直後に生乳の生産調整が始まり、経営状態は厳しくなるが、労働収益性の追求を第一に考え、効果的な投資とアウトソーシング化を図りながら徐々に規模拡大し、現在は経産牛260頭で、高い経営成績を収めている。育成牛は外部からの導入、飼料........
㈲大山牧場は、昭和63年にジャージー牛28頭を導入。大阪の乳業会社に出荷していたが、平成7年1月の阪神・淡路大震災を契機に生乳処理の多くを県外に依存することの危うさを感じ宅配を始めた。宅配部門での売上高は1,000万円を超えたが、その後、本業の酪農部門が手薄になり、経営全体の純利........
藤原牧場は口蹄疫発生前は飼養頭数1,474頭(乳用種305、交雑種996、和牛173)、牧草地4ha、労働力は経営主、長男、従業員4人であった。現在は、飼養頭数870頭(乳用種238頭、交雑種413頭、和牛219頭)、牧草地13ha、労働力は経営主、息子、娘、従業員3人となっている。飼養頭数は口蹄疫前の規........
当該経営は、生産部門の㈲宮崎第一ファームが銘柄豚「あじ豚」の生産、加工・販売・直営部門の㈱フレッシュワンが直売所「ゲシュマック」を立ち上げ順調に経営拡大を続けてきた。その成果が認められ、平成21年度農林水産祭で天皇杯を受賞した。ところが平成22年5月に口蹄疫が発生し、全家畜を殺処分することになる。........
母豚300頭の一貫経営で、イギリス原産のサドルバック種という日本の他の養豚経営では飼養されない豚も飼養(母豚30頭)。地域で生産される甘藷(コガネセンガン)を自ら釜で炊いて飼料利用することにより、地域産物の有効利用と豚肉の高品質化を図っている。ドイツで7年間の修行を経てマイスター資格を取得した次........
福島県泉崎村で母豚300頭規模の一貫経営を行い、自ら生産した豚肉を加工して直売所「ノーベル」で販売している。震災で分娩舎や繁殖豚舎など5棟が全壊。母豚も100頭ほど淘汰した。約1億円を投資し、これを機に老朽化した豚舎を増改築して、現在は震災前よりも母豚を増やし、スリーセブン方式(繁殖豚をグルー........