横田清廣さんは、平成2年にブロイラーの専業化に取り組み常時飼養羽数3万羽でスタートし、翌2年には5万羽に規模を拡大。しかし平成2年11月の雲仙普賢岳の噴火、翌年6月の大火砕流の発生により住宅、鶏舎、耕地を放棄、平成5年3月まで経営中止を余儀なくされた(この間は水道工事等に従事)。平成5年3月、ゼロからの再起を家族に誓い、隣町の布津町に200aの山林を借入れ、鶏舎を建設し5万羽規模で経営を再開した。現在のブロイラー羽数は被災前の3倍を上回る17万羽、粗生産額は3億円を上回り長崎県下のブロイラー粗生産額の10%を占めるに至る。各鶏舎に自動給餌器・給水装置を整備し、温度管理自動化や鶏舎内照明のLED化、ライブカメラの導入など徹底した省力化と生産性の向上を図る。この結果育成率98.5%等優れた生産成績と収益性の高い経営を実現。そして既に後継者の長男、次男が経営に参画し飼養管理で中核を担っている。