震災前に福島県浪江町で酪農を営んでいた三瓶さんは85頭(うち経産牛57頭)、妻の弟である今野さんは55頭(同38頭)を飼養していたが、国から計画的避難区域に指定され、おおむね1ヵ月以内に全町民が町外へ避難しなければならなくなった。飼養している家畜についても、避難区域以外へ移動させるか、と畜販売する........
T牧場は福島県伊達郡川俣町にて養豚繁殖経営(母豚180頭)を行なっていたが、平成23年3月11日に起きた東日本大震災により、震度6弱の激震が襲い、豚舎1棟が被害を被った。また、4月には福島第一原子力発電所の事故に伴い、原子力災害対策特別措置法に基づき、農場2ヵ所が計画的避難区域に指定された。通........
非農家出身の福元さんは大学在学中に畜産に興味を持つ。卒業後、広島県の牧場に就職し飼養管理技術と経営感覚を習得した後、福島県いわき市でジャージー牛の牧場を開く。夢であったジャージーの放牧酪農によるナチュラルチーズの生産に取り組み、ようやく販売を始めて半年経った平成23........
NPO法人福島農業復興ネットワーク(通称:FAR-Net)は、被災地福島県の酪農の復興と循環型農業の発展を目的として平成24年1月に設立された。ミネロファームは「災害による酪農者救援・支援事業」の「ミネロ・パイロット・ファーム プロジェクト」の1つとして開設された、FAR-Netが運営する牧場........
横田清廣さんは、平成2年にブロイラーの専業化に取り組み常時飼養羽数3万羽でスタートし、翌2年には5万羽に規模を拡大。しかし平成2年11月の雲仙普賢岳の噴火、翌年6月の大火砕流の発生により住宅、鶏舎、耕地を放棄、平成5年3月まで経営中止を余儀なくされた(この間は水道工事等に従事)。平成5年3月、ゼロ........
井村正信さん、高原和光さん、川田範英さん、井村純一さんの4人は、それぞれ酪農経営を行っていたが、平成2年の雲仙普賢岳の噴火、大火砕流等の発生により被災した。住宅、施設等が避難地域であったため、搾乳牛は県内の知人酪農家の空き牛房に分散して預け、育成牛は家畜市場に運び込み泊まり込みで飼養を続けた。........
古川さんは、平成2年の雲仙普賢岳噴火災害で被災し、平成4年9月、葉タバコ経営から降灰の影響を受けない肉用牛肥育経営に転換。家電メーカーの契約社員で働くかたわら、褐毛和種雌牛1頭の肥育から再スタートした。1頭を販売しては2頭の子牛を導入する増頭スタイルを貫き、また、褐毛和種雌牛→褐毛和種去勢牛→黒毛........