少しでも
「農家の一助」になれるように、
農家を支える
畜産コンサルタントを目指す

WORK
STYLE

02
公益社団法人
福島県畜産振興協会

業務課 技師(畜産コンサルタント)

[従事歴2年] ※取材時

熊田くまだ朋樹ともき さん

少しでも
「農家の一助」になれるように、
農家を支える
畜産コンサルタントを目指す

農家への感謝の気持ちが仕事の原点

 福島県内の畜産農家の支援やつなぎ役を担う、福島県畜産振興協会。ここで畜産コンサルタントの卵として勉強中の熊田朋樹さんは、実家が肥育農家だったこともあり、「畜産を支える仕事がしたい」と協会に就職しました。畜産コンサルタントは、畜産農家の経営をより良くしていくため、経営改善などに関するアドバイスや活用できる制度の提案などを行う仕事です。熊田さんは現在、様々な補助金制度の申請業務のサポート、家畜人工授精師協会の県内の取りまとめ、福島県畜産振興協会が管理する家畜市場の管理などを担当しています。事務関係の仕事がメインではありますが、常に根底にあるのは「畜産農家の役に立ちたい」という想い。「そもそも私たちが美味しい肉や牛乳をいただけるのは、農家さんが頑張ってくれているおかげ。協会の仕事ができるのも、農家さんがいてくれるから。その感謝の気持ちが私の原点になっています」と語ります。

現場を把握することから全てが始まる

 通常は事務仕事が多い熊田さんですが、酪農家や畜産農家と直接やり取りをする機会もあります。牛の交配や改良に使われる人工授精凍結精液の希望を取りまとめ、県内各地に届ける仕事です。熊田さんにとってこの仕事は、農家の声を直接聞ける貴重な機会。一人ひとりと会話をしながら、どんなことが問題になっているのか、何を望んでいるのか、「声を聞くこと」を心がけていると言います。「まだ経験の浅い自分にとって、農家さんの声に耳を傾け、現状を把握することが大切な学び。できるだけコミュニケーションを取って、農家さんと同じ目線で考えるようにしています」。将来、経営支援を行っていくためにも、まず現場の課題を知ることが出発点。今は間接的な関わりが多くても、もっと幅広い知識と経験を身につけ、少しでも農家の助けになれるように、日々の仕事に向き合っています。

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