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牛舎で飼育されている牛は、運動量が少なく、蹄(ヒヅメ)が伸び過ぎる傾向があります。伸びた蹄を定期的に切り、形を整えるのが、削蹄師の仕事です(年に2回程度)。蹄が伸び過ぎると、上手く起立や歩行ができなくなったり、転倒してケガが増えたり、泌乳量や増体量が落ちることも。伸び過ぎる前に蹄を整えることで、足元から牛の健康を支える大切な仕事です。
2級認定牛削蹄師1級認定牛削蹄師指導級認定牛削蹄師
一頭400kgから800kgもの牛を相手にする、削蹄師の仕事。脚を一本一本持ち抱えて蹄を整えていくので重労働ですが、3年、5年と現場経験を重ねていくうちに技術も身についてきます。牛はとても臆病なので、不安を感じさせないことが大切。性格も違えば、飼育環境によって蹄の状態も違うため、牛舎の規模や状況に合わせて対処することが求められます。削蹄師にとっての喜びは、蹄の状態が回復して牛が元気になること。そして、農家の人たちに喜んでもらえることにやりがいを感じられる仕事です。
2級認定牛削蹄師の場合は、日本装削蹄協会主催の講習会を受講するとともに認定試験に合格する必要があります。1級認定牛削蹄師は、2級の資格取得後4年以上経過した後、1級認定牛削蹄師資格者昇級講習会を受講し、昇級試験に合格しなければなりません。また、指導級認定牛削蹄師になるには、1級の資格取得後9年以上を経過した後、各都道府県の削蹄師会から推薦を受けて指導級認定牛削蹄師昇級講習会を受講し、昇級試験に合格する必要があります。
削蹄師に必要なのは、蹄を整える技術だけではありません。相手は生き物ですから、牛が安心できるように接するのがとても大切なんです。それは、農家の方々との関係性でも言えること。密にコミュニケーションを取って信頼関係を築くことで、牛のことを相談されたり、仕事を任せてもらえるようになります。最初はみんな素人ですから、できなくて当たり前。一番大事なのは、素直に学ぼうとする姿勢です。学生時代から多くの人に会い、いろんなことを吸収するといいと思います。
畜産の重要な仕事のひとつ「牛の削蹄師」。牛の蹄のケアはアニマルウェルフェア的に重要な工程です。削蹄師になるにはどうすればいいのか?削蹄の道具、様々な削蹄法、削蹄講習会の様子など削蹄師の世界を多角的にご紹介。 また、牛削蹄師の全国大会を密着にも密着します。
コースを華やかに駆け抜ける競走馬たち。その競走馬を陰で支えるのが装削蹄師の仕事です。今回は軽種馬生産の盛んな北海道・日高地方で活躍するベテラン装蹄師宮下裕行さんの動きを追いながら軽種馬生産の現場で活躍する装蹄師の仕事を紹介します。
※動画は「畜産映像情報 がんばる!畜産!」にて公開されている動画です。その他動画はコチラからご覧ください。