MENU
公共牧場とは、地域の畜産振興を目的として、地方公共団体や農協、畜産公社、牧野組合などの団体の出資により設立された牧場です。畜産農家から乳用牛や肉用牛の子牛を一定期間預かり、広大な牧草地を活用して育成し、授精させたり受精卵を移植して妊娠牛にして農家に返す「預託事業」を主に行っています。牛の飼養・繁殖管理、採草地や放牧地の維持管理、それに伴う機械作業が毎日の仕事となります。
普通自動車免許(マニュアル車)
預託事業は、子牛がストレスなく育つ環境をつくり、1頭1頭の体調を観察しながら適切な管理をし、元気に成長していく様子を見られることは魅力です。それぞれの牛の個性を理解して、愛情を持って丁寧に世話を続けると、牛も心を開いてコミュニケーションが取れるようになってきます。その変化も日々の作業をする中での喜びとなります。そして、長生きをして子どもを多く産める牛や、良質な牛乳をたくさん出せる牛など、牛を預ける農家の要望に応え、経営に貢献するという使命を果たすことが、やりがいとなります。
特に必要な資格などはありません。牛が好きで、やる気がある方でしたら、実務経験を積みながら専門の知識や技術を身につけることができます。
実家が酪農家で、小さい頃から牛の世話をしていました。牛の観察の仕方は父親から教わってきましたし、農業高校の動物科学科でも専門的な知識と技術を学びました。私は牛と仲良くなることが得意です。得意なことを仕事にすれば精神的負担はなく、体力を使う作業であっても頑張れると思い、この仕事に就きました。牛の体調変化や病気、発情の発見は感覚に頼る部分が大きいので、人から教わったり教えたりするのは難しいのですが、多くの牛を扱い、その経験を積んでいくと習得できるものです。預託牛のデータ管理も重要な業務なので、パソコンスキルも積極的に学んでいます。
畜産に関わる仕事は色々あります。 この動画では公共牧場のお仕事を紹介いたします。
労働力不足や高齢化対策の一環として酪農家の子牛預託による分業システムが整備されつつあります。全酪連酪農技術研究所(福島県矢吹町)の敷地内に建てた哺育・育成牛舎で4カ月齢まで育て、その後、北海道の預託牧場へと移す仕組み。まずは近郊地域を中心に預託を受け入れていくそうです。動画ではこうした子牛受託施設(CBS)などを紹介します。
※動画は「畜産映像情報 がんばる!畜産!」にて公開されている動画です。その他動画はコチラからご覧ください。