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家畜防疫官は、全国の主要な貿易港や国際空港に設置されている動物検疫所において、海外から輸入される動物や畜産物の検査をして家畜の伝染病の侵入を防いでいます。動物の場合は一定期間係留しての検査も実施します。また、海外に輸出する動物や畜産物も相手国の受入条件等を確認しながら検査を実施します。 家畜防疫官は空港での手荷物検査の他、国際郵便局での郵便物検査、港湾での船舶貨物検査、係留施設での動物の検査など、様々な場所で活躍しています。
国家公務員
※農林水産省畜産系技術職員(国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)相当)
農林水産省獣医系技術職員(国家公務員採用総合職試験(院卒者試験)相当)
水際検疫
水際検疫の最前線で日本の畜産業や安全な暮らしを守るために活躍できるのは、大きなやりがいです。また、多様な国籍の人と業務を通じて交流したり、専門知識を活かして動物と触れ合ったり、様々な業務に携われることも魅力です。動物検疫所は北海道から沖縄まで各地に設置されているので、転勤によってその土地の風土や食文化に触れられる楽しみもあります。産休、育休はもちろんのこと、復帰後の福利厚生がしっかりしているので、男女ともに安心して働くことができます。男性の育休も定着してきています。
家畜防疫官は農林水産省に所属する国家公務員です。家畜防疫官になるためには、まず専門の畜産系技術職員(国家公務員一般職に相当)または獣医系技術職員(国家公務員総合職に相当)の採用試験を受験します。大学・短大で獣医学や畜産を勉強するのが近道です。
なお、獣医系技術職員は獣医師免許が必要ですが、畜産系技術職員は獣医師免許は不要で、畜産物加工、食品分析、草地学、愛玩動物管理、バイオサイエンスなど様々な分野の知識と技術を有する方に活躍のフィールドがあります。
家畜やペットに感染する病原体から国を守っているという誇りを持つことができ、情熱を注げる仕事です。
私が携わる動物の係留検査は、動物の臨床観察や採血、抗体検査、遺伝子検査などを行う業務です。
大学で学んできた専門知識をフルに活かすことができますし、動物と直接向き合う楽しさもあります。
日々、世界的に新たな検査方法が確立されていく中で、組織全体でより良い検査方法を検討・改善することもあります。
(動物の係留施設勤務)
世界各国の方々と接するので、コミュニケーション能力が必要とされます。また、深夜便や早朝便に対応するため勤務地によっては夜勤もありますので、慣れるまでは少し大変でした。採用試験では畜産等の知識が問われますが、大学で学んだ知識は、家畜防疫官として仕事をしていくうえでのベースとなっています。仕事は現場での経験を生かしながら覚えていきます。最初は分からないことだらけですが、職場の雰囲気がとても良く、先輩がサポートしてくれるので安心です。
(空港・海港勤務)
番組ではこれまで女性の活躍する姿を追ってきましたが、今回はその3年間の記録です。畜産経営の柱として働く女性をはじめ、例えば酪農ヘルパー、研究者、家畜防疫官、農業クラブで活躍する女子高生などご紹介してきました。もう一度そうした女性に登場してもらいましょう。
※動画は「畜産映像情報 がんばる!畜産!」にて公開されている動画です。その他動画はコチラからご覧ください。