人と人との関係づくりを
大切にしながら、
多くの経験を自分の成長に
つなげていく

WORK
STYLE

01
家畜改良事業団

前橋種雄牛センター 技師

[従事歴3年] ※取材時

杉本すぎもと優香ゆうか さん

人と人との関係づくりを
大切にしながら、
多くの経験を自分の成長に
つなげていく

農家から信頼される
営業でありたい

 家畜改良という仕事があるのをご存知ですか。それは、優良な種雄牛の精液や受精卵を利用して、遺伝子的に子牛の能力を高めること。つまり、繁殖によって肉質や乳量を向上させることを狙いとしています。こうした家畜改良の促進を担っているのが、全国に拠点を持つ家畜改良事業団。優良遺伝子の生産と供給、改良・繁殖技術の研究開発などを通して、日本の畜産を支えています。前橋種雄牛センターの杉本優香さんは、凍結精液と受精卵などを畜産農家に配布する営業職。長野県と山梨県を担当し、月の半分以上は各地の農協や農家のもとへ出向いています。「動物が好きでこの仕事に就いたのですが、お付き合いするのは農家の方々。まずは、自分を信頼していただけるように関係づくりを一番大事にしています」と、杉本さん。扱っている製品もすぐ結果が出るものではなく、牛の出産と成長を経て初めてわかるもの。納品した後も農家の人とこまめに連絡を取るなど、フォローすることが大切だと言います。「前に担当していた農家さんから、いい牛が生まれたよとか、高く売れたよ、と電話をもらうこともあり、お役に立てて良かったと嬉しくなりますね」。

仕事も趣味も
全力で楽しむスタンスで

 前橋種雄牛センターの中には、凍結精液や受精卵などを生産する生産課があり、同じ敷地内には家畜改良研究所もあります。杉本さんは、営業先の畜産農家の声やヒアリングした結果などを積極的にフィードバックし、内部での連携を大切にしています。「研究職の人たちにとって、現場の声はとても貴重。営業と生産・研究部署のやり取りを活発にすることが、より良い製品づくりにつながりますから」。新入職員の1年目に、各部署の仕事を体験する研修があり、顔見知りになっていることも大きいのだと言います。平日は仕事に集中する杉本さんですが、休日は切り替えて趣味を楽しむ時間に。前橋市内の吹奏楽サークルに入って、サックスを演奏しています。「仕事以外の世界を広げたくて入ったんですが、いろんな業界の人たちが集まっていて面白いですよ」と、仕事もプライベートも積極的に取り組む杉本さん。転勤の多い仕事ではありますが、様々な場所でたくさんの学びと経験を積み、自分の可能性を広げていきたいと考えています。

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