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平成24年度全農にいがた肉牛枝肉共励会で最優秀賞受賞
経営者は新潟県の山間地にある旧山古志村(現長岡市山古志)で平成15年に肉用牛一貫経営の後継者として就農したが、翌平成16年に発生した新潟県中越地震で被災。牛舎が倒壊し、その下敷きとなって飼養牛73頭中30頭が死亡。水田、採草地、自宅も崩壊し、肉用牛生産基盤と生活基盤を同時に失った。残った牛を1ヵ月後に救出し、仮牛舎に移動したが、衰弱が激しく3頭が死亡・廃用となった。しかし故郷で牛飼いをしたいとの強い思いから、旧山古志村での経営再建を決意し、平成18年に旧山古志村の肉用牛仲間と「山古志肉用牛生産組合」を設立。国、県、市の助成を受けた共同牛舎・施設の建設、県の復興基金を活用した肥育素牛の導入により、平成21年には震災前の飼養頭数を上回る81頭まで経営規模を拡大した。その後は経営の安定化のために生産技術の向上に努めているほか、旧山古志村の伝統行事である「牛の角突き」に参加したり山古志産和牛の串焼きや精肉を販売したり、地域の活性化を図るための活動を展開している。
関さんの3つの経営目標
倒壊した牛舎
屋外に放された牛
道路が寸断されヘリコプターで輸送される牛
借用した牛舎で。救出された牛と克史さん
完成した共同牛舎(左:肥育牛舎、右:繁殖牛舎)
畜産物消費拡大イベントで「にいがた和牛」の串焼きを販売
復活した「牛の角突き」