農場の前を流れる里平川の水かさが増え、氾濫した
平成15年、北海道日高地域を襲った台風で被災した畜産経営に対して地域の関係機関が連携し、支援を行った。 JAにいかっぷ:対策本部を設置。職員等が牛舎に溜まった土砂の除去等の清掃作業を実施し、早期に搾乳が再開できた。また、ほとんどの農地・草地は、次年度の春から使えるようになった。被災農家に対する災害支援資金等の対応も行った。 JA門別町:対策本部を設置。停電が発生したため2日目に発電機を4台ほど手配した。断水は日高乳業からタンクに水を積んで供給した。災害で精算が厳しくなった農家にはJA独自の災害支援資金の貸出しを行った。 門別町役場:町に対策本部が設けられ、農業関係を産業課が担当した。牛舎内に入った泥を除去した後、洗浄・消毒を行った。消毒液は家保から提供を受け、消毒作業は、農家からの要請により、自防組合が行った。
土砂のほか流木等が堆積した
農場につながる道路の決壊
草地も土砂が流入した
河川に水を飲みに行った乳牛
水が引いた後も凄まじさが伝わる
牛舎外観
土砂が流入した牛舎内部
機械庫も土砂が流入し、50cmほど堆積した
家の裏手から流れてきた山津波
牛舎と圃場を一気に土砂が飲み込んだ
牛舎前の道は重機でガレキを寄せ、車両の通行を確保した
内部に90cmもの土砂が流入した牛舎