あいであ

いたわりの気持ちから

牛の足にもサポーター・サンダルを

多 留 正 弘

はじめに

 足が腫れて痛そうな牛をみるとかわいそう、泌乳量にも影響するので牛の飛節と前足膝関節用のサポーター、および牛のサンダルを考案しました。

 

サポーター

 牛床はコンクリートで硬く、また滑り易いことから(写真−1〜3)のように関節が腫れている牛を多くみかけます。これは寝起きによる時の強打撲や、すり傷から侵入する細菌により関節炎にもなると思われます。


写真−1 飛節が腫れている


写真−2 装着したサポーター


写真−3 牛の右足 膝


 そこで、バレーボールをする選手が膝につけているサポーターのように、牛にも打撲による痛みの緩和や細菌侵入防止の意味から牛用のサポーターを製作したものです。
 飛節用のサポーター(写真−2)の資材はウェットスーツ用の生地に裏面にジャージ生地を使用し、強打の予防にスポンジを熱加工し中央部に用い、マジックで装着し、牛の足の太さにより調整します。
 広島県双三郡吉舎町で、乳牛20頭を飼育し、これを利用されている福沢勝三さんは、これを利用した感想を「飛節が腫れた牛に装着したが、軽くて取り外しも簡単。マムシ焼酎を塗りつけていたら腫れがひいた」と話されています。
 前足の膝用のサポーターは(写真−4〜5)、ゴム製の蛇腹で作られ、牛が足を屈伸する時も違和感を与えないし、強打の防止になっています。装着も簡単にマジックテープで止められます。


写真−4 右足に装着している


写真−5 右足に装着したもの

サンダル

 畜舎で滑って転ぶと、脱臼、骨折、乳頭損傷などを起こし、事故が絶えないことから牛用サンダルが考案されました。
 サンダルはだ円形をしており、15cm×11cmの乳牛用と、12cm×9cmの和牛用があり、自動車のタイヤと同じゴムを利用して作られ、後ろ足に履かせます〔別図〕。
 サンダルの表と裏には滑り止めの溝があり、蹄が密着しても腐敗しないように3ヵ所に穴をあけています。


別 図 装着図 (牛の後肢)

こんな牛にはぜひ

@ 滑る牛床(コンクリート)で飼養されている牛。

A 足腰が弱い牛(起立を難しがる牛、産前産後の牛)。

B 蹄の治療に。

C その他(滑る場所で削蹄する時、片方の蹄に装着する)。

 なお、飛節用のサポーター(商品名:カウテクター)〔実用新案登録 No.3034353〕の問合わせ先は、日本全薬工業鰍ナす。
 〒963-0102 TEL 0249-45-2300
 福島県郡山市安積町笹川字平ノ上1−1
 日本全薬工業渇c業部

 また、膝用のサポーター〔実用新案登録 No.3034353〕、牛のサンダル〔実用新案登録〕の問合わせ先は、広島県北部農業共済組合です。
 〒728-0013 TEL 0824-62-2955
 広島県三次市十日市東3−1−30
 広島県北部農業共済組合

(報告者:広島県北部農業共済組合参事)