肥育牛の出荷

【ひいくぎゅうのしゅっか】
肉用牛 肥育
作業時間の目安
●肥育農家での牛積込時間
6時30分
●牛出荷場への搬入時間
7時30分
●大型トラックの出発時間
9時
≪食肉センター≫
●牛枝肉カット時間
30分/頭程度

 肥育農家で約20か月間飼育された肥育牛は、食肉センター、食肉卸売市場などに出荷、と畜され、肉屋さん(卸売業者、小売店等)を通して、牛肉として消費者に届けられます。

1.出荷前の肥育牛

  • 肥育牛は、生後29か月齢ほどで出荷されます。

2.肥育農家からの出荷

  • 肥育農家では、牛舎から牛積み込み場まで牽引していき、肥育牛をトラックの荷台に積み込み、食肉センター(と畜場)などに運搬します。
     出荷時の体重は、黒毛和種の去勢牛で820kg、雌牛で700kgほどです。

3.食肉センター

  • 搬入された牛は生体検査のあと、と畜、解体され、頭部、内臓、皮などが除去された枝肉となります。内臓検査、BSE検査、枝肉検査を行い、枝肉で冷蔵庫に保管されます。そして、牛枝肉取引規格によって、枝肉格付けが決まります。

4.食肉卸売市場

  • 格付けされた枝肉は、卸売市場のセリにかけられ、卸売業者や食肉加工業者に落札され、それぞれのカット場に運ばれます。

5.枝肉の大分割

  • 冷蔵庫で冷却された牛枝肉は、電動ノコギリや牛刀などを用いて、大分割という工程で半丸から4つに分割されます。

6.部分肉の脱骨・整形

  • 脱骨と整形が済んだ部分肉は、肉屋さんの要望に応じて、標準カットの13部位から最大では50部位になります。

7.部分肉の真空包装

  • カットされた部分肉は、衛生的に取り扱うため、真空包装、冷水冷却により、フィルムがぴたっと密着され、肉屋さんに引き渡され流通します。