災害発生時に畜産経営が生産活動継続の上で直面した課題等
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これは、東北大学農学研究科の女川フィールドセンター(2階建ての建物)ですが、その上に民宿が流れてきて乗っている写真で、引き波で乗ってきたので相当な高さの波だったということがわかります。クルーザーも庭に転がっていますが、この建物は壊滅状態で来年の冬に建て直すことになっています。
私はここに震災から10日後ぐらいに行き、そのときにセンターの前庭に豚が流れ着いていて、近所には養豚場はないので、かなり遠くから流れてきたのだろうと推測され、畜産の被害とはこのような形でもあると実感しました。
こちらは亘理町で、仙台の南に位置しますが、田んぼが地盤沈下で水がはけず、アオミドロみたいなものも増えています。これは農家の写真ですが、中は完全に破損している状況で、農家に対する影響は非常に大きかったとみてとれます。
さらに復興・復旧に対しての問題として、写真でトラクターが水田に転がっていますが、このように農家が持っていた重機器がほとんど破損し、重機器だけでなく、小さい農器具も含め、復旧しようにも機械力がないというところが非常に大きかったと感じています。