『特定疾病フリー』で新しい産地を目指す『新生養豚プロジェクト協議会』の取り組み

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 組織の発足の経緯は、口蹄疫のさなか、自分のところの農場の殺処分が終わった後、手伝いとしてほかの農場の殺処分の手伝いに入ったのですが、その中でいろいろな関係者の人、同業者も含め、「もう二度と繰り返したらいけない」という思いです。もうひとつは、再開するに当たって、「自分たちが本当にやろうという気持ちが大切であり、形にしようではないか」という話を作業の休憩中などで交わしたことです。
 実際7月に口蹄疫が収束に向かいつつある中で、実際にどういった形でやろうかということで集まりました。当時はそのときには特定の疾病ということは出てこなかったのですが、意見交換を重ねる中で、最低限、オーエスキーとPRRSという、経営に打撃を与えて今まで苦しめられてきた疾病をまずなくそうと、組織をつくろうということになりました。
 組織については、まず、平成22年7月に養豚再建プロジェクト準備委員会という形で再建プロジェクト委員会を、自分たち生産者、プラス開業獣医を含め集まりました。
 何をやるかという中で、このPRRS、オーエスキーについて話し合い、その中で、ひとつは、まず生産者のコンセンサスが一番大事だということで、いろいろな生産者グループもありましたし、系統・商系もありましたので、それぞれと座談会という形で議論をして、最終的には、平成22年8月にプロジェクト協議会ということで正式に発足させました。
 その中で、最低限、オーエスキー、PRRSということだったのですが、議論をする中で、生産者以外に、経済連や県家畜保健所の方々、県の職員等の人たちとも議論をして、最終的には、8月19日に宮崎県が口蹄疫復興指針というものを打ち出し、その中に「特定疾病のない地域づくり」ということで記載をしていただきました。