震災を乗り越えた若き牛飼いの道のり

※画像をクリックすると拡大してご覧いただけます
 
 山古志の住民はふるさとに戻って暮らしたいとの思いが強く、これが団結力を生み出し、郷土や産業の復興について連日連夜討議して、再建に向けて取り組んできました。私も山古志で牛を飼いたいと強く望み、同じ思いをもつ2戸の農家とともに、山古志肉用牛生産組合を設立し、共同牛舎、堆肥舎を建設することとしました。
 大震災で生産基盤のほか、生活基盤まで失ってしまったことから、再建のための資金をどう工面するかが悩みでしたが、国、新潟県、長岡市から補助金、助成金を受けることができ、再建のめどがついたときは、また山古志の地で牛飼いができるという実感がわき、本当にうれしかったです。