主要産地7市町村の特徴でございますけれども、自然条件としては700mから800mの高い標高でございまして、積雪寒冷、冬の1月から2月までは大体−20度以下になることも年に数回ございます。そういう自然の中で育っている短角牛の生産体系は昭和40年ぐらいから肥育がスタート、その後、繁殖肥育一貫生産に変化しております。夏の間は短角牛が放牧で山に行きますから、その間を利用した葉タバコ、あるいは野菜、花卉等が栽培されております。後継者が確保され、施設規模等の大きい農家は専業も行われております。今は評判が少しずつ上がってきておりますので、肉屋、消費者等から周年出荷の要望があり、秋子生産、あるいは2シーズン放牧という取り組みも実施しております。主要7市町村の中では短角牛のウエートが非常に高く、農業産出額の62%を占めております。岩泉町、山形村などでは農産園芸の全体よりも短角の販売の方が多くなっており、他の町村も同じような傾向になっております。