大家畜部門 優秀賞・生産局長賞

家族経営を核とした地域一貫経営体制による
F1生産への挑戦

愛媛県三間町 白岩 修さん(肉用牛経営)

白岩さんの肥育経営は、昭和38年に30頭の和牛肥育からのスタートで昭和48年に乳雄肥育を手がけ、平成11年に現在のF1の哺乳・育成・肥育の一貫経営に切り替えている。現在、白岩さん本人と両親の3人の家族労力でF1肥育300頭を行っている。白岩さんの経営の特徴をあげると第1に地域内のF1初生牛を導入し哺育から肥育まで一貫して行っている。第2に全頭除角、牛のストレスを和らげ肉質、増体成績の向上につなげている。第3に肥育ステージ別に血中ビタミンAを測り、ビタミンコントロールを行っている。第4に技術水準も高くDG1.12kg、上物率73%、1頭当たり労働時間12.7時間と立派な成績をあげている。第5にたい肥の生産・流通システムも確立し、地域の耕種農家との連携を図っている。経営成果は総所得1683万円、肥育1頭当たり5.8万円、所得率29%と立派な成績をあげている。