高病原性鳥インフルエンザが発生したが、①発生農場が死亡鶏が少数の段階で通報したこと、②地元町内会が処分鶏の埋却等の同意にいち早く応じるとともに、原因究明と再発生防止対策の強化を求める署名を市内全域から集め、国、県等へ提出するなど終始農家を応援したこと、③家畜保健衛生所が徹底した鶏舎清掃と消毒、野鳥等の進入防止のためのネット修理、おとり鶏を入れてのウイルスのモニタリング等細かな対応をし、安心して鶏が導入できる環境を整えたこと、④飼料会社が飼料費の一部免除措置を講じ経営を支援するとともに、販売業者や販売店も発生前と同様に販売できる体制を整え、支援金の提供も行ったこと、⑤県や市の保健師が、農場主や家族への健康面や精神面への十分なサポートを行ったこと、⑥農場主との連絡調整、相談の窓口責任者を一本化し、農場主の意思疎通が十分図れる体制をとったこと—などが奏功し、早期終息と早期の経営再開が実現した。