西垣養鶏場の作業員の皆さん
 ㈱西垣養鶏場は、平成16年10月に上陸した台風23号により、鶏舎等が浸水するなど被災した。周辺地域は河川の増水による幹線道路の一部崩壊や家屋の浸水などが広範囲に及び、復興は長期にわたった。同社の農産物直売所「百笑館」は、消費者や被災した地域の農業者から営業再開を求められ、被災3日後には営業を再開。遠方から多くの購買者が訪れた。翌18年3月には県の地域復興事業を活用して国内でも先駆けとなる自家産の鶏卵による「たまごかけご飯専門店“但熊”」を開業し、6次産業化と地産地消、地域活性化に取り組む。「但熊」は、地産地消のおいしい「卵」と「米」を提供し多くの消費者の心をつかみ、地域に多くの消費者の集客を促した。さらに平成22年1月には、スイーツ専門店「但熊弐番館」を開業、さらなる集客効果を上げている。これらにより、地域に多くの消費者の集客を促し、自己の経営の発展と地域の復興と活性化につなげている。