大﨑貞伸さんは平成19年1月、結婚を契機に宮崎県西都市に帰郷し、肉用牛肥育経営の後継者として就農した。平成20年に経営主となり、翌年には牛舎を増築し規模拡大を図っていた。就農当時から地域の先輩生産者に牛飼いの技術を学び、日ごろから「自分は大﨑牧場の後継者ではなく、地域の後継者である」という気持ちを抱........
口蹄疫による未曾有の被害を受けた西都・児湯地域では、大部分の豚(22万4,764頭)が殺処分され、無家畜の状態となり、オーエスキ病(AD)や豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)のない清浄な地域となった。そこで今回の口蹄疫発生を教訓として、西都 ・児湯地域を1つの農場と考え「特定疾病フリー」の新しい養豚産........
平成22年に発生した口蹄疫は、畜産業はもとより関連産業、観光や物産、流通等県経済のあらゆる分野に甚大な影響を与え、地域によっては産業の柱を根本から失うなど県内経済へも多大な影響を及ぼした。宮崎県では口蹄疫復興対策本部において、「口蹄疫からの再生・復興方針」を策定........
宮崎県では、口蹄疫からの再生・復興にあたり、「口蹄疫からの再生・復興方針」を決定した。これに基づく工程表では、今後、取り組む課題を整理し、その解決を支える取り組みを3年間のスケジュールとして示している。防疫体制の強化を最も重視し、家畜防疫員の増員、マニュアルの整備、水際対策の徹底等を図る........
父の代ではブロイラー経営だったが、その後酪農経営(搾乳牛20頭)に転換し、さらに8年後に肉用牛肥育経営に経営転換した。経営主夫妻、息子の3人で、口蹄疫発生前には179頭を飼養していた。平成22年5月に200事例目の発生農場となり、179頭全頭を殺処分。8月27日の終息宣言後、11月から導入を開始し........
久美子さんは博多の非農家出身で、結婚してから普段の何気ない出来事をブログで語ってきた。登場するのは、母牛、子牛、飼い犬、主人、時々遊びにくる主人の甥っ子。まれに獣医が出てきて、診療や授精の様子を自らの視点で綴っていた。そんなブログをみて、田舎での牛飼いの日常に触れた人間も少なくない。平成22年5月........
黒木牧場は宮崎県西都市で肉用牛肥育経営を行っている。平成22年5月20日、市で最も早く口蹄疫の疑似患畜を発見し、家畜保健衛生所に通報した。その後、畜舎にいた198頭を全頭処分された。経営主の黒木輝也さんは40年間費やしてきたことが一瞬にして失われるショックから、殺処分の現場に立ち会うことができず、処分後2........
藤原牧場は口蹄疫発生前は飼養頭数1,474頭(乳用種305、交雑種996、和牛173)、牧草地4ha、労働力は経営主、長男、従業員4人であった。現在は、飼養頭数870頭(乳用種238頭、交雑種413頭、和牛219頭)、牧草地13ha、労働力は経営主、息子、娘、従業員3人となっている。飼養頭数は口蹄疫前の規........
当該経営は、生産部門の㈲宮崎第一ファームが銘柄豚「あじ豚」の生産、加工・販売・直営部門の㈱フレッシュワンが直売所「ゲシュマック」を立ち上げ順調に経営拡大を続けてきた。その成果が認められ、平成21年度農林水産祭で天皇杯を受賞した。ところが平成22年5月に口蹄疫が発生し、全家畜を殺処分することになる。........