災害発生時に畜産経営が生産活動継続の上で直面した課題等
※画像をクリックすると拡大してご覧いただけます
ここまでのまとめとして、東日本大震災の発生により、直接的な被害に加え、広範囲にわたるライフラインの遮断や飼料、燃料、その他の生産資材の供給停止というのが大きな問題になり、さらに農家がもっていたデータがなくなってしまう等の問題もあり、大きな影響があったということです。
また、電気がとまることにより、ふん尿処理ができないという問題も出て、畜産農家だけではなく、都市の下水も全く処理されずに海に放流されていたという事実もあり、電気がとまると非常に大きな問題になってきます。搾乳や冷却、労働力については、足がなくて来られないというような問題も出ました。
その結果、生産量の低下や品質の悪化、飼養効率の低下という問題が出て、この回復には長期間を要し、半年から1年、1年以上かかった場合もあったようです。