主な仕事内容

 乳牛は1日に朝夕2回の搾乳をしないと乳房炎などの病気になってしまうため、酪農の仕事は1年中1日も休むことができません。酪農ヘルパーは、酪農家が休みたい時に休めるよう、搾乳や餌やり、清掃などの作業を代わりに行います。ヘルパーといっても補助的な役割ではなく、酪農家が安心して仕事を任せられるよう、高い技能が求められます。朝の仕事が終わると、昼間は長い自由時間となり、夕方からまた仕事をします。牧場へは車で通勤することになるので、普通自動車免許が必要です。

関連資格など

普通自動車免許

仕事のフェーズ

1日の流れ(例)

この仕事の魅力

 毎日、異なる牧場に出勤し、牧場ごとのやり方に従い作業を進めるので、酪農のスキルを多く身につけることができます。経験を積み重ねる中で酪農家の信頼も得られ、喜んでもらえることも大きな励みになります。将来、自分の牧場を持ちたいという夢を持つ人や後継者にとっては、さまざまな飼養管理方法や施設、機械を知ることができ、自らの経営に生かすことができるというメリットもあります。日中の時間が自由に使えることも、この仕事ならではの魅力です。

どうすればなれる?

 都道府県にある酪農ヘルパー利用組合や農協等に就職します。

従事者のコメント

 大きな動物が好きで、畜産科のある高校を卒業後、農業大学校へ進みました。牧場勤務を経て、酪農ヘルパーになって4年目。地域の多くの酪農家と関わることができ、コミュニケーションの輪が広がるのは楽しいです。酪農ヘルパーになってから、大型トラクターの運転ができる大型特殊免許を取得しました。酪農ヘルパーを必要とする酪農家さんの役に立てるよう、仕事をどんどん覚えていきたいです。現在、40〜50軒の農家さんを回っていて、いずれも自宅から車で1時間ぐらいの範囲です。日中の休憩時間は自宅に戻って休んだり、農家さんから頼まれた仕事をしたりと、自由に使っています。週休2日で、いつ休むかも自分の希望で調整できるので、大好きな千葉のテーマパークに遊びにいくこともあります。

関連動画

酪農の里葛巻の酪農ヘルパー

 高齢化や人手不足で酪農業は周囲の支援なしには成り立ちません。そんな支援組織の中で今や必須のものとなっているのが酪農ヘルパーです。今回は酪農家の休日のためばかりでなく、事故や病気、急な行事などの際に代わって作業をしてくれる酪農ヘルパーの仕事を紹介します。

※動画は「畜産映像情報 がんばる!畜産!」にて公開されている動画です。その他動画はコチラからご覧ください。

一般社団法人 酪農ヘルパー全国協会ホームページ
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