Webでさらに詳しくチェック!Webでさらに詳しくチェック!主な仕事内容仕事の魅力主な仕事内容仕事の魅力公共牧牧場場食肉関連資格など●普通自動車免許 (マニュアル車)関連資格など●普通自動車免許飼養・生産 実家が酪農家で、小さい頃から牛の世話をしていました。牛の観察の仕方は父親から教わってきましたし、農業高校の動物科学科でも専門的な知識と技術を学びました。私は牛と仲良くなることが得意です。得意なことを仕事にすれば精神的負担はなく、体力を使う作業であっても頑張れると思い、この仕事に就きました。牛の体調変化や病気、発情の発見は感覚に頼る部分が大きいので、人から教わったり教えたりするのは難しいのですが、多くの牛を扱い、その経験を積んでいくと習得できるものです。預託牛のデータ管理も重要な業務なので、パソコンスキルも積極的に学んでいます。飼養・生産製造・加工流通・販売 食肉の格付は、常に公正かつ正確な判断を求められる仕事ですが、規格通りに評価をすることはもちろんのこと、生産者や流通業者の方とコミュニケーションをとることがとても大切です。生産者や流通、精肉店などの方々の知見に接することで、知識の幅を広げることが、自身のスキルアップに役立ちます。ベテランの1級格付員になると、豚の格付に要する時間は1頭で7〜10秒です。格付員の資格には3級・2級・1級のランクがありますが、上位資格を目標として頑張ることが仕事のモチベーションにもなっています。仕事のフェーズ製造・加工流通・販売仕事のフェーズ 公共牧場とは、地域の畜産振興を目的として、地方公共団体や農協、畜産公社、牧野組合などの団体の出資により設立された牧場です。畜産農家から乳用牛や肉用牛の子牛を一定期間預かり、広大な牧草地を活用して育成し、授精させたり受精卵を移植して妊娠牛にして農家に返す「預託事業」を主に行っています。牛の飼養・繁殖管理、採草地や放牧地の維持管理、それに伴う機械作業が毎日の仕事となります。 預託事業は、子牛がストレスなく育つ環境をつくり、1頭1頭の体調を観察しながら適切な管理をし、元気に成長していく様子を見られることは魅力です。それぞれの牛の個性を理解して、愛情を持って丁寧に世話を続けると、牛も心を開いてコミュニケーションが取れるようになってきます。その変化も日々の作業をする中での喜びとなります。そして、長生きをして子どもを多く産める牛や、良質な牛乳をたくさん出せる牛など、牛を預ける農家の要望に応え、経営に貢献するという使命を果たすことが、やりがいとなります。 食肉格付員は、全国統一の枝肉の取引規格に基づき、中立の立場で取引される食肉(牛肉・豚肉)について、1頭毎に格付(品質評価)を行っています。全国の食肉卸売市場や食肉センターで公正で自由な取引や価格の形成を進める重要な役割を担っています。 ちなみに、牛肉の格付は、歩留※1等級と肉質等級の組み合わせでランクを決めます。豚肉の格付は、枝肉※2の重量、脂肪の厚さ・枝肉の姿かたちや肉質を総合的に評価します。また、牛の生産履歴や商品の追跡確認をするためのDNA鑑定用に肉片採取を行い、国の「トレーサビリティー事業」の一端を担っています。※1:歩留(枝肉からロース、ヒレ等ブロック状の肉がどれだけとれるかの割合)※2:枝肉(牛・豚のと畜後、内臓等を除去し背骨から左右2つに切り分けた骨付き肉) 格付は、日本では日本食肉格付協会のみ行っている、唯一無二の仕事です。格付員の評価によって食肉の価値が決まるため常に公正な判定が求められますし、その結果が生産者や消費者の利益に直結するのでプレッシャーも大きいです。時には、生産者に肉質の改善に関わる提案を行うことがあり、それをもとに改善が成功した時は非常に嬉しく、畜産農家を支えている実感がわきます。 せり(競り)の時間に合わせて始業時間が早いのですが、そのぶん夕方以降の時間を有効に使うことができます。17格格付付員員
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