平成10年、青年部大会において自分たちの生産する牛肉に他の牛肉と差別化できる特性をもたせたい、これによって付加価値をつけたいという提起がなされました。生産者の気持ちが伝えられるよう牛肉を生産し、供給したいという青年部の熱い思いです。検討の結果、健康イメージのあるハーブを活用することを決定し、飼料会社等の協力を得てハーブ添加飼料の開発に取り組みました。肥育センターで2年間の給与試験を行い、13年10月にはハーブ牛の発表会を開催しました。BSEの発生による牛肉消費減退からの回復が始まった14年にはハーブ牛の商標登録も行い、本格的な販売ができるようになりました。極めてタイムリーなスタートを切れたと思います。
 ハーブ牛は順調に伸びていますが、15年にはほ育から飼育、仕上げまでの全期間、無抗生剤を添加しない、無薬のハーブ飼料による飼育を開始するなど、ハーブ牛のレベルアップを図っています。
 現在、組合員が生産する約2万頭が統一マニュアルにより飼育され、年間9,000頭余りの肥育牛をハーブ牛として供給しています。このように大きな単位で生産から販売まで一貫したハーブ牛の供給体制は、購買者の皆さんから高い評価をいただいております。