要綱では主要計画や資金貸し付けに関すること、あるいはモト牛導入や飼料の供給に関すること、出荷販売、代金精算に関すること、総合管理に関することなどの基本原則を定めています。組合員の事業に必要な資金はすべて組合が金融機関から借り入れ、組合員へ転貸します。肥育牛の出荷時に出荷牛1頭ごとの借入金が精算され、さらに一定の積み立てが行われた後、組合員の口座に振り込まれます。
 資金管理のほか、組合員別の総合管理台帳の作成、あるいは定期的な巡回、実績検討等、組合員と組合員が経営の実態を常時正確に把握でき、タイムリーに必要な対策がとれるようにしています。当初、こうした方式に不満を漏らす組合員もいました。しかし、この方式のおかげで再三の畜産危機を乗り切れた実績が目にみえるようになると、組合員の認識は一転しました。今では、経営安定のためには不可欠な方式として定着しています。