4つ目は、飼料稲のサイレージの品質の問題です。20〜30年前までは飼料稲のサイレージというのは悪臭や低品質であったため、今日でも畜産農家の間ではマイナスのイメージがあります。そのため、サイレージの品質をとにかく良くしなければいけないという課題がありました。そこで、畜産草地研究所と埼玉県が中心になって「畜草1号」という乳酸菌を開発し、民間の協力でいち早く市販化しています。全体の飼料稲の約10%ぐらいでこの添加物が利用されています。16年度は台風が何度も襲来して収穫作業が非常に難航した地域が多かったのですが、この畜草1号を入れることによって非常に良質なサイレージができたという報告をいろいろなところから受けています。