私の発表は以上で終わりますが、国富町の飼料イネ栽培が急速に伸びた要因としては、水田農業経営確立対策関連の助成金の充実、強化が大きいことは否定できません。しかしながら、そうであったとしても、飼料イネが畜産、水田利用、葉たばこ栽培という3本の大きな柱をつなぐ町農業にとって不可欠の作物に育ってきたことも、また、まぎれもない事実であります。
 現在、全国的に交付金の見直しが進められておりますが、JA宮崎中央管内では、水田農業ビジョンの策定作業が進められておりまして、飼料イネについては一定の助成水準を維持されることが決定いたしております。また、利用面においては、畜産農家での通常の稲わら購入の実情から、飼料イネを10a当たり1万円程度の価格で引き取ることは可能と思われること、また、栽培面では、先ほど申し述べました乾田不耕起直播栽培の拡大によりまして相当なコスト低減効果が期待できることなど総合的に判断しまして、国富町の飼料イネ栽培は今後とも町農業の柱として伸びていくと確信をいたしているところでございます。皆様のご清聴に感謝を申し上げまして、発表を終わります。ありがとうございました。