この図は、飼料イネを通じた構築連携システムの状況を説明しておりますが、町の方針を受けて飼料イネを転作作物として栽培する耕種農家と、飼料として利用する畜産農家との間で作業受委託契約を結ぶ小グループがつくられます。グループの構成は、近所に住んでいるなどお互いに顔のみえる範囲で、1戸の畜産農家に対し、少ない例では1戸、最も多い例では18戸の耕種農家で構成されており、町全体では 122のグループができています。作業の分担は、飼料イネの植え付けから収穫直前までの管理を耕種農家、刈り取り、調製作業は畜産農家となっております。転作助成金関係の証拠書類等は、グループ全員の分を畜産農家がとりまとめ、提出いたします。助成金は耕種農家が受け取り、飼料稲は無償で畜産農家に渡すのが一般の例です。このような耕種農家と畜産農家との関係の中でメリットとデメリットのバランスがとれ、双方に不満の生じない状況をつくることが、構築連携システムが成功する秘訣と考えております。