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北海道標津郡中標津町 鷲見 健・希(酪農経営) 高収益で大規模な個別経営体 第18回全農酪農青年婦人経営体験発表会 最優秀賞(主催:全国農業協同組合連合会) |
鷲見牧場は、北海道の最も東にある根室支庁管内にあり、管内1戸当たりの平均出荷乳量420tと全国的にも大規模な酪農専業地帯にある。 所属するJA中標津は約240戸の生乳出荷農家があり、最近はフリーストール・パーラー体系を中心に規模拡大が進行し、昨年はJAの総生乳出荷乳量10万tを突破した。その中で鷲見牧場も過去4期にわたる規模拡大でフリーストール体系を確立し、経産牛170頭、草地面積130ha、年間出荷乳量1,600tと地域の中でもトップクラスの大規模な個人経営を行っている。 フリーストール・ミルキングパーラー方式の飼養体系で、規模拡大の過程で設けた施設は現在も無駄なく活用し、固液分離によるふん尿の完全な経営内処理、フィードステーションや自動哺育システムの活用、コントラクターへの委託による粗飼料の完全自給など、独創的な省力作業システムを確立し、少人数での大規模経営を可能にしている。 農業所得は、近年4,300〜4,500万円と個人の経営としては驚異的な収益を安定的に確保している。 婦人は地域で教職に従事し酪農には関与していないが、教育という場で、自らの酪農経営と地域酪農家の子供達との「橋渡し」という重要な役割を果たしている。 大規模な個別経営体であるため、労働力の安定的確保が重要である。安定的な雇用体制を確立するために、法人化への移行・雇用労働に関する福利厚生の充実を検討するなど、今後の課題にも取り組んでいる。 |
住宅前約30haの新規購入地 自給飼料生産においても力を入れていることから農地を集約している。 |
ミルキングパーラー 9頭ダブルの方式を採用している。 |
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舎外パドックとフィードステーション 舎外パドックを付設して、牛の運動や日光浴を重視している。また、コンピュータ、キャトルコード、フィードステーションの活用で乳量に応じた適正な飼料給与が行われている。 |
固液分離による固形物 固液分離方式の採用によりふん尿処理の合理化を図っている。 |