注1 |
:MC1R(メラノコルチン1レセプター)遺伝子 |
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髪の毛の色、皮膚の色の素であるメラニン色素を合成する色素合成細胞(メラノサイト)細胞の表面にある蛋白質であり、色素合成のホルモン刺激を受け取り、細胞内部に色素合成の信号を伝える。このMC1R蛋白質を作るもとになるのがMC1R遺伝子である。ブタでは第6染色体上にある。 |
注2 |
:KIT(キット)遺伝子 |
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白血病(癌)ウイルスと類似の配列を持つ遺伝子として発見された。癌遺伝子と同様、細胞の増殖に関連する。色素細胞の増殖に関連すると考えられ、体表面の黒白斑の形成に関与することも考えられる。ブタでは第8染色体上にある。 |
注3 |
:多型 |
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DNAの配列(塩基配列)が個体間で異なること。すなわち、1つの型でなく多くの型を持つこと。 |
注4 |
:レセプター |
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細胞表面、時には細胞内にあり、ホルモン等に結合し、ホルモンの刺激を他の生体反応へ伝える働きを持つ。 |
注5 |
:膜貫通領域 |
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細胞表面にあるレセプターには細胞内部に刺激を伝えるために細胞膜を貫通して存在している。細胞膜にも無論厚さが存在し、レセプタータンパクの一部は膜と重なっている。この領域が膜貫通領域と呼ばれる。MC1Rレセプターは7つの膜貫通領域を持つ。 |
注6 |
:コドン |
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遺伝子の塩基配列は3つの塩基で1つのアミノ酸に翻訳される。この塩基3つの単位をコドンという。 |
注7 |
:塩基置換 |
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塩基配列のうち個体によって配列が異なる(入れ替わっている)部分のこと。 |
注8 |
:ホモ型とヘテロ型 |
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個体の遺伝子は両親から受け継いでいる。父親と母親から受け継いだ遺伝子型が同じ場合はホモ型、異なる場合はヘテロ型と呼ぶ。 |
注9 |
:制限酵素 |
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塩基配列のうち一定の配列型のみを認識し、当該部分を切断する酵素のこと。 |
注10 |
:アレルタイプ |
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塩基配列のタイプのこと。
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注11 |
:エクソンとイントロン |
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遺伝子の部分でアミノ酸に翻訳される部分をエクソン、翻訳されない部分をイントロンと呼ぶ。 |
注12 |
:Kbp(キロベースペアー) |
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ベースペアーとは塩基(DNA)対のこと。何対の塩基対で構成されているかを示すときに用い、遺伝子が大きい場合にはK(キロ)単位(1Kbp=1000塩基対)で示す。 |