(2)所得階層別の比較

表8  所得階層別にみた繁殖成績と肥育豚販売(種雌豚1頭当たり)

(単位:頭、円)

平成8年度  下位20%   中位60%   上位20% 
分娩回数

2.2

2.2

2.2

1腹当たり分娩頭数

10.4

11.0

11.0

哺乳開始頭数

22.6

22.6

23.2

離乳頭数

19.6

20.4

20.9

保留頭数

19.7

20.3

20.8

肥育豚販売頭数

16.0

17.9

19.0

肥育豚販売収入

515,368

599,473

658,638

肥育豚1頭当たり販売収入

32,211

33,490

34,665


(単位:頭、円)

平成9年度  下位20%   中位60%   上位20% 
分娩回数

2.0

2.2

2.3

1腹当たり分娩頭数

10.5

10.6

11.1

哺乳開始頭数

19.8

22.5

24.3

離乳頭数

18.3

20.3

22.0

保留頭数

18.3

20.0

21.6

肥育豚販売頭数

15.5

18.0

20.7

肥育豚販売収入

514,566

590,580

692,435

肥育豚1頭当たり販売収入

33,198

32,810

33,450

[1]8年度の分娩回数を除いて、所得階層が上位になるほど高成績になっていた。
[2]9年度は肥育豚1頭当たりの販売収入は中位60%が低く、上位と下位が高くなった。このことより肥育豚販売収入の差は肥育豚販売頭数が影響していた。 

(3)子豚生産頭数規模別の比較


[1]種雌豚1頭当たりの子豚生産頭数18-19頭規模以上で全体の80%を占めていた。
[2]6,7年度は子豚生産頭数が多くなるほど販売収入は多くなり、利益は高くなった。8年度は6,7年度と同様であったが、9年度経常利益は子豚生産頭数が利益にあまり反映されておらず、とくに17-18頭規模では赤字となった。これは肥育段階で技術的対応の問題が考えられる(事故など)。 

図11 肥育豚出荷頭数規模別の経常利益

[1]繁殖雌豚1頭当たりの肥育豚出荷頭数16-17頭規模以上で全体の70%を占めていた。
[2]9年度は8年度に対して枝肉価格の影響もあり、低い水準で推移した。
[3]出荷頭数が多くなるほど販売収入も多くなり、経常利益は高くなった。


  

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