地域の養豚経営と歩んだ復興

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 農場の概要ですが、震災前は母豚で 260頭の一貫経営をしていました。震災の日は私を含め、従業員3人と母親の4人で農場にいたのですが、1人は農場で洗浄をしていて、震災があった瞬間、携帯が鳴り、テレビの放送で大きな地震が来るとの話、とりあえずみんなを避難ようと思い、急いで外に出ましたが、道路から自分の会社が崩れていく瞬間を目の当たりにしました。
 そのときの豚舎内の様子が、左側の写真です。水道が破裂してしまい、母豚の飲水ができない状態で、ひび割れもして、もう全く使い物にならない状態でした。
 その翌朝、社長と話をして、一時は養豚をやめようと話もしましたが、若い世代が継いでいくということもあり、2人でもう一回一からやり直そうと決意しました。対策として、母豚 260頭をちょうどオールアウトした豚舎に詰めて運び込み、その際も、すのこの下敷きや重なって死んでいる母豚もいましたが、生きているもの、助かった命を次につなげようとの思いで移動しました。