電力需給の見通しが厳しい状況にある中で、計画停電を回避するための節電対策の実施や万が一計画停電を実施せざるを得ない場合に備えて、農業分野においても農作業、家畜の飼養管理の適切な実施や、農畜産物・加工品等の食品の品質の維持、安全・安心の確保に影響が生じない範囲で節電に努める必要がある。道ではセーフティネットとして計画停電の準備を進めておくための対策として「農業分野における計画停電に備えた営農技術対策」を公表し(平成24年7月24日付)、節電および停電に対する備えを普及啓蒙している。それを踏まえて北海道JAグループでは、農家向けのパンフレットを作成し、JA、生産者、関係機関、団体等に配布し、節電意識の浸透を図っている。同対策の中で、酪農では電力消費が大きいバルククーラーの具体的な対策のほか、停電に備えた発電機の導入・整備時の注意点なども示している。