佐呂間町は平成18年、集中豪雨(10月7〜9日)、竜巻(11月9日)と続けて被災し、大きな被害を受けた。畜産経営も、浸水や停電、断水等により生産活動に支障を来した。JAサロマでは、被災した畜産経営に対する支援を行い、災害による影響の軽減を図った。被災農家に対しては、資金対策や融資対策など復旧資金の手当て、災害による収入の落ち込みや経費の増大による収支悪化に対する対策、粗飼料が流失した場合の粗飼料確保対策、蒔き直しする場合の種子確保対策などを定めている。このほか、①災害後の復旧、後片づけ等にはJA職員も対応、②水害により家畜(牛)を避難させる場合には、JAが受け入れ農家を探し、もし受け入れ農家がない場合は、JAの肥育センターや市場にも避難させるように対応、③避難させる家畜の運搬には、JAの家畜運搬車や場合によっては運送業者に依頼する、④搾乳牛の出荷乳は受入農家の収入とする、などを取り決めた。