ヨーロッパ畜産、見て、聞いて、触れて(5)

梶 尾 規 一




<牛房の仕切り柵>

 今回は、牛房の仕切り柵について取りあげます。
 国内では、飼養管理上のこともあってか、フリーストール牛舎では連動スタンチョンを良く見掛けますが、今回の研修先では一部に連動スタンチョンも見られましたが、多くは農家自身の手造りによる簡易的な柵でした。
 写真−1はドイツの酪農主体の肉牛・豚も飼養する農家で見掛けた肉用牛の柵です。高さ80
cmで約20cm間隔に鉄製パイプを並べただけのごく単純な自家製の柵でした。

写真-1 高さ80cm、約20cm間隔の鉄製パイプを並べた自家製の柵(ドイツ)

 写真−2はドイツの搾乳牛(シンメンタール種)68頭を飼養する酪農家で見たもので、数年前に牛舎が全焼した後、新設した牛舎に設置されたもので、写真のとおりフリーストール牛舎に逆U字型の単純な構造の柵が設置されていました。

写真-2 フリーストール牛舎の逆U字型の単純な構造の柵(ドイツ)

 写真−3はイギリスの経産牛(ホルスタイン種)530頭を飼養する酪農家で見掛けたフリーストール牛舎の柵で、上下に2本の枠に斜めに仕切りを入れてある構造で、これは牛が採食中に上下に首を振るのを抑制するためのものです。

写真-3 フリーストール牛舎上下に2本の枠に斜めに仕切り構造の柵(イギリス)

 今回の施設はいずれも単純な構造で、しかも低コスト化が図られているものと感じました。




ヨーロッパ畜産、見て、聞いて、触れて(6)へつづく

(報告者:静岡県中部農林事務所畜産振興課長)


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