ヨーロッパ畜産、見て、聞いて、触れて(3)

梶 尾 規 一



<牛用ブラシ>

 今回は、国内ではお目にかかったことのない畜産先進国である欧州ならではの飼養管理器材の一部を紹介します。
 研修先のドイツ、フランス、イギリスで訪問した酪農家のフリーストール牛舎で見つけたものです。形態の違いはあれ、フリーストール牛舎において標準的な飼養管理の器材であることが分かりました。 牛用のブラシというと、手に持ってブラッシングするものを思い浮かべますが、それは牛舎の壁に取り付けて、牛自身がこすりつけるものです。
 写真−1、2に見られるように牛舎の壁150cmぐらいの高さに、金属のスプリングが取り付けられ、その先端に長さ50〜60cmのブラシが付いています。ほとんどがこのような単純な構造のものでしたが、一部の農場では写真では分かり難いですが、電動で回転式になっているものも見られました(写真−3)。

写真-1 牛舎の壁150cmくらいの高さ


写真-2 金属のスプリングの先端に長さ5060cmのブラシ


写真-3 電動で回転式のブラシ


 たまたま、使用中の牛を見かけたら、背中をこれに気持ち良さそうに擦り付けておりました。時折、タイヤやチェーンをぶら下げている牛舎を見掛けることがありますが、これと同様に牛にとってはストレス解消の効果があるのかも知れません。このような意味では、皮膚の刺激とストレス解消と一石二鳥と言うところでしょうか。


ヨーロッパ畜産、見て、聞いて、触れて(4) へつづく

(報告:静岡県中部農林事務所 畜産振興課長)


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